過去の野外手帳
-2022年2月
ああこういう感じなのか
2022年3月17日記
小さな里山を歩いてみます。ここは久しぶり。私としては珍しく、ここでは何人かの鳥狙いのカメラマンとすれ違いました。
ある人がカメラを構えていて、ちょっと珍しいある鳥を撮っていました。わたしもおぉ!と思って、その人の後ろ5mくらいの場所から同じ個体を撮ったら、こちらのシャッター音にジロリと振り向いて、「あんまり近くに来ないでくれる?逃げちゃうだろ」と言われてしまいました。
その鳥になんとか近寄ったその人の努力を台無しにするのは確かによくないので、「すみません」と言ってその場をすぐ離れました。
ただ、問題はその後。たまたま通りかかったここの常連らしい人(カメラマンではありませんでした)に、「あれは何ていう鳥?」と聞かれたで、「〇〇です」と答えたところ、「あの人、この間はあの鳥に石を投げて撮りやすい場所に誘導して撮っていたよ」と、教えてくれました。
SNSではとんでもカメラマンが時々話題になりますが、あぁこういう感じなんだということがよくわかりました。普段ほとんど人がいないところで鳥を見ているので、こういうことに対して免疫がありませんので、その話を聞いたときは大変気分が悪くなりました。「おめえの鳥じゃねえんだぞ!」と言いたくなってしまいましたが、我慢して帰ってきました。
今季最後のアオシギ探し
2022年3月17日記
家から少し離れた場所でのアオシギ探し。たぶんだめだろうなあとは思いつつ、ここで観察したことがあるので用水沿いを丹念に探してはみました。
もちろんアオシギは影も形もなく、これをもって今季のアオシギ探しはおしまいです。この冬は何度もアオシギを見る機会があって、なかなかよい冬でした。
この日ここで見られた鳥は、イカル、カワラヒワ、ツグミ、スズメ、ヒヨドリ。そして声だけのアオゲラを記録です。
ホオジロ歌う山麓
2022年3月17日記
里山山麓を歩きました。
何かの実をくわえたカケスを観察したり、ホオジロのさえずりを聞いたり。鳥たちのさえずりを聞くと、春がやってくるのだという思いを強くします。
今冬、ここではミヤマホオジロは一度しか観察できませんでした。最近数年は、ここを歩けばほぼ毎回観察できたので、今季は少ないなかったという印象です。もっともミヤマホオジロは以前より珍しくなくなってきていることも事実です。
たぶん見納めだった
2022年3月17日記
2月下旬の溜池です。
遠くにトモエガモを確認(写真はありません)。この冬はずっとここにいてくれました。これを書いているのはこの日から半月以上経ってからのことなので、写っているカモも含めて、もう去ってしまったかもしれません。
少し気がかり
2022年3月17日記
2月下旬、夕方のいつもの近所の森。
以前、ここをこのサイトでは「灯台下暗しの森」と呼んでいて、この森の持つ意外性に時折感じ入っていたわけですが、最近はあまりサプライズがありません。
見られる鳥の数、種類とも減ってきているように感じます。
午前中にここに行くことが減っているからかもしれませんが、少々気がかりです。
ゆく冬の畦道
2022年3月13日記
小雪舞う寒い日でした。10時半のスタート、気温はマイナス1℃。
これを書いているのは3月13日でとても暖かく、畦道には春の花が咲き始めているのですが、2週間前はまだ冬の真っ只中でした。雪景色の畦道です。
春待ち顔のスズメたち。
昨日今日の暖かさは彼らが待ち望んだものでしょう。このときはまだまんまるのふくら雀でした。
やがて北へ帰るツグミ。
こうした季節の繰り返しをこれからも飽きもせずずっと眺めていくのでしょうね。
ノスリがいました。このあと、ムクドリの群れに突っ込むシーンを観察することができました。
小さな沢沿いの雑木の林で引き返し。
畑で葉物を食べるヒヨドリ。
彼が食べていたキャベツ。
最後は用水路。もうアオシギには会えなくなりました。
やたらとセグロセキレイが高密度。これはそのうちの1羽です。
雪の中たたずむキジバト。この他に、トビ、シロハラ、ジョウビタキ、シジュウカラ、アオジ、ホオジロ、イカル、アオゲラ、コゲラ、ウグイスなどを観察しました。
忍者のような鳥
2022年3月13日記
私としては珍しく、情報をいただいての鳥見です。3回目にしてようやくお行きあいできました。もちろん初めて見る鳥です。
この場所にいるとわかっていたからこそ見つけられました。情報なしでは無理もいいところです。
見つけてまもなく、抜き足差し足で動いていってしまってアシの影に見えなくなってしまったので、他の鳥を見ながらもう一度出て着るのを待ってみました。
ジョウビタキ。
モズ。
クイナはこんな画像しか残せませんでした。
一緒に観察していた方が再び見つけてくれました。上の画像の中に潜んでいます。じっとしていて動かないので、見つけるのはかなり難易度が高いです。本当に忍者のようなサンカノゴイでした。
久しぶりの水辺
2022年3月5日記
ワタクシ的には珍しく水辺での探鳥です。でも撮ったのは水鳥でない鳥ばかり。
こういう環境はわりと大型ツグミ類が好むようで、ツグミが多かったのですが、その他にもモズ。
ジョウビタキ。
オナガなどが見られました。オナガは盛んに何かをついばんでいました。アシの茎に潜む虫かガマの種子あたりでしょうか。
山国の幸せ
2022年2月28日記
善光寺平東山のアーベントロートを見に行きました。
透明な空の色がすてきです。
この色を見て、この風景に接することができるのは山国に住む幸せの一つだと思う次第です。ただ、刻々と山の色は変わってしまい、本当にきれいなのはほんの数分ですから、気づかない人も多いかもしれません。
かなり暗い環境の中でジョウビタキを撮りました。ISOは6400。こんなに暗い場所でもそれなりに写真が撮れることは、フィルムの時代にはもちろん、デジタルになってからも最近までは考えられなかったことです。
夕方の里山山麓
2022年2月28日記
里山山麓を歩きました。
ここでのルリビタキは久しぶり。お目当てのミヤマホオジロには行き会えずでした。
ノウサギの足跡。
夕日色の縞模様。
ずいぶん日が長くなりました。日没は5時頃。
疥癬のキツネ
2022年2月27日記
2月中旬の畦道探鳥。スタートは9時半、晴れ、マイナス2℃。空にはハロが出ていました。
雪が多い冬ですが、日当たりの良い場所はだいぶ雪が溶けていました。
この日の雪面はいわゆる堅雪で、沈むことなく歩けました。宮沢賢治の「雪渡り」を思い出します。春が近いと感じる現象のひとつです。
土手で食べ物を探すツグミ。
地面で採食中、私が接近することで枝に上がって警戒するムクドリ。
ちょっと遠くに、年が明けてから数を増やしているシロハラ。
キツネがいました。これまでここでキツネは複数回確認しているので、いても不主義はないのですが、、少し様子が変です。しきりに背中から腰辺りを噛んでいました。
こちらに気づいた様子。目の辺りがしょぼしょぼしているように見えます。このあと立ち上がって歩く姿を見たら、やはり疥癬に冒されていました。背中をずっと噛んでいたのはかゆみが強いせいなのでしょう。かわいそうです。
先日カモが食われた跡を見た場所のすぐ近くなので、捕食者はこのキツネだったのかもしれません。
キツネが去った跡、シロハラが現れました。
帰り道の用水沿いの道でカワガラスを見ました。今季はいないなあと思っていたのでようやくという感じです。囀りも聞けました。やっぱり春は近いようです。
雪景色の中のいつもの鳥
2022年2月27日記
ここから2月の記事です。2月上旬の畦道。
スタートは午後3時、気温マイナス2℃、小雪のコンディション。
用水沿いに歩いてアオシギを探しますが不発。前回も見られなかったし、すでに去ってしまったのかもしれません。
用水では水を飲むツグミを見ました。
絵になる2羽のツグミ。あまりにもロングで野鳥写真としてはだめだめなんですけど、野に生きることの美しさみたいなものは表せていると思います。
遠くても近くても良い鳥です。
ホオジロもよく見かけました。
ロングで1枚。これもさっきのツグミと同じく野に生きることの美しさが主題です。
そういえばカシラダカには会えなくなっています。例年ですと春先まで確認できていたように思うんですが。
安定のムクドリ。今年は雪が多いので、きっと大変な冬だと思います。
いつもの近所の森に接続。林縁で真っ赤なベニマシコを見ました。
そのほか、ここではアカゲラ、シジュウカラ、ヤマガラ、シロハラを確認しました。
