野外手帳
-2021年3月
3月末の近所のいつもの森

3月最後の野外手帳です。近所のいつもの森を2時間弱歩きました。曇り、16℃のコンディション。この時点ではまだソメイヨシノは咲いていませんでしたが、つぼみはかなり膨らんできていました。森の中でも低木の芽吹きが一部始まりつつありました。

地面ではネコノメソウの仲間が鮮やかでした。
1週間前には見られなかったタチツボスミレがあちこちで花をつけていました。

例年より早いような気がしましたが、昨年の記録を見ると大きな差はありませんでした。今年の春は気温が高いことからなんだかそう思い込んでしまっていました。

まだ色の少ない森の中ではウグイスカグラの小さな花もかなり目立ちます。

あと写真はありませんが、ダンコウバイの黄色が目を引きました。

鳥ではヤマガラのさえずりを聞きました。そのほか、シジュウカラ、エナガ、コゲラ、カワラヒワ、ホオジロ、ヒヨドリ、シロハラ、ツグミ、ハシボソガラスを観察しました。

2021年4月なかごろ記
日々春めく
マクロレンズだけを持って畦道散歩。もう3月も終わりです。

暖かい日で、モンシロチョウやナナホシテントウを見ました。

ライトグリーンが美しいトウダイグサ。

もう少し経つと緑色が濃くなって、この時季の美しさは失われてしまいます。まさに新緑という感じ。

そしてなんといってもこの赤い茎との対比がすばらしいと思います。

早春はオオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザが優勢です。

ついでナズナ。

最近勢いがついてきているのはタネツケバナの仲間です。

もう少し経つとカキドオシが出てきます。ほんのわずかの間にもどんどん変化していくので、いつも同じ畦道でも歩く度に発見があります。

冬の間、赤い葉が美しく楽しませてくれたスイバは茎を伸ばし始め、つぼみがその先にびっしり付いていました。この成長も楽しみです。

ツクシも目立ち始めました。

そしてサクラです。1週間前にはまだ堅かったつぼみはここまで膨らんでいました。そしてこの2日後に長野市でも開花宣言。観測史上最も早い開花だということです。
2021年3月おわり記
ヤマエンゴサクとカタクリの花見
某所へスプリング・エフェメラルを見に行きました。初めていく場所です。
まずはヤマエンゴサクです。色も形もすてきすぎます。



これまで自分の行動範囲ではヤマエンゴサクがたくさん見られる場所はなかったので、よい場所を見つけました。そしてカタクリ。これほど早く咲く場所はこれまで知らなかったのですが、この春は異常に暖かいので本来の花期はちょっとわかりません。


やっぱりカタクリを見ないことには春ではないという感じです。

山道をたどるとこれはミツマタでしょうか。そしてダンコウバイが鮮やかでした。

まもなく芽吹きが始まり、ウスタビガの繭が見つけられなくなる季節がやってきます。

2021年3月おわり記
森の春の色

いつもの近所の森、一見すると冬の色のままですが、芽吹きが始まっていました。


そして森に色を添えるダンコウバイ。そして例年より早くウグイスカグラも咲き始めていました。


例年より早くウグイスカグラが咲き始めていました。雨が降ってきたので30分で撤収。アカゲラ、カワラヒワ、シロハラ、モズ、エナガを確認しました。
2021年3月おわり記
3月下旬の畦道散歩

近所のソメイヨシノはまだつぼみもつぼみ。

トウダイグサがいい色になってきました。

にぎやかなホトケノザの群落。

畦道に控えめに黄色を添えるノボロギク。

このところ勢いを増してきたハコベ。ハコベの仲間の識別はさっぱり覚えられないですけど、これはハコベでいいような。

冬を越えてきたスイバの色の美しさに感動します。

ナナホシテントウが姿を見せ始めていて、春を感じます。

用水沿いで春の歌を歌うハクセキレイ。

オオイヌノフグリ咲く農道で食べ物を探すツグミ。

ピントが来ていませんがキツネを見ました。数秒で藪の奥に消えていきました。以前この近くで疥癬に罹ったキツネを見ました。それとは別個体なのかそれとも治ったのか。
2021年3月おわり記
ミスミソウの山歩き
久しぶりに里山に登りました。

暖かい日で、ヒオドシチョウを見かけました。

本日の目当てはこの花、ミスミソウです。何気に初見でした。


この山でミスミソウが見られることは知っていましたが、場所はわからなかったので、群落を見つけたときには変な声が出てしまいました。スプリング・エフェメラルはどれも好物です。また一つ好きな花ができてしまいました。


また来年もこの山に登る理由ができました。


花を堪能して下山です。前にも同じことを思ったわけですがこの山のマツクイムシ的な状況はとてもよろしくないようで、伐採されたアカマツの燻蒸処理があちこちにあり、まるでキャンプ場のように見えました。

麓が近くなると黄色い花が林床を彩ります。

このダンコウバイも里山の春を告げる花の一つです。

この山ではホシガラスを見ることができたことも、大きな収穫でした。
2021年3月おわり記
畦道の花

3月中旬の畦道です。3月は本当に忙しくて、この日は日曜日でしたが、午後は仕事に行きました。

晴れていましたが、風の強い日で、マクロ撮影はやや難しかったです。ファインダー内で揺れるのが収まる瞬間を待ってシャッターを切りました。

このトウダイグサの春の色が好きで、ついつい撮ってしまいます。もう少し経つともっと鮮やかなライトグリーンになるのです。

ツグミはまだまだたくさんいます。今季はシメが少ないのですが、この日は声を聞きました。

スズメの群れがさっと飛び立ったのでどうしたのだろうと思うと、猛禽が飛んでいました。とりあえず撮ってみたのですがよくわかりません。ハイタカでしょうか。

等倍に切り出してみると、そのうがめちゃくちゃ膨らんでいるのがわかりました。何を食ったのでしょう。

膨らんでいたといえば、庭のウメのつぼみもです。

2021年3月おわり記
セツブンソウを見に行った


3月の上旬、文字通り、仕事の合間を縫って見に行ったセツブンソウです。ほんと、忙しい時期に咲くもんだから、毎年困ります。


でもこれだけ見事な眺めなのですから、忙しくても行く価値あり、毎年見ておきたい花です。


この日は休日で、それなりに花見の人はいましたが、比較的ゆっくり見ることができました。地元の方の地道な保護活動があってのこの眺めですから、感謝の一言です。


日陰のセツブンソウもきれいですが、逆光はまた一段とすばらしいと思います。


仕事に追われていたので、花見の後は仕事に行きました。半日さぼったわけですが、かえって効率は上がったかもしれません。
2021年3月おわり記
