過去の野外手帳
-2019年12月
2019年探鳥納め
探鳥納めはいつもの灯台下暗しの森。大晦日はまさかの雨で、それが上がってから歩くことになりました。
きちんと見られたのは、エナガ、アカゲラ、アトリくらいでした。ここは以前より観察できる鳥の種類が減っている印象があります。ただこれは、自分の観察機会が減っているからかもしれません。特に朝歩くことができにくくなっているので。でも、ルリビタキやミヤマホオジロなど毎年ずっと見られた鳥が、ここ2,3年は確認できていないことが気になります。
このあと三度某所にて巴探し。今回は無事発見できて一安心。これが本当の探鳥納めとなりました。
2020年1月はじめ記
某調整池
まだ年末の探鳥記事です。再び某所に行って巴様のご尊顔を拝見したいと思ったのですが、あいにくどこかにお隠れになってしまったようなので、某調整池へ転進。ここではクイナを期待しましたが、予想通りそんなに簡単に見られるはずがありません。
カルガモ、コガモが多く、アシに見え隠れするバンやタシギも観察できました。オオジュリンもいましたが、一度茎に止まられるとなかなか発見できず、苦労しました。その他、ダイサギ、アオサギ、カワセミ、キジバト、ヒヨドリ、ツグミ。
面積は極小ですがいわゆる湿地の環境なのにツグミが多く、普段持っているイメージとは違う感じがします。でも、戸隠で見るアカハラやクロツグミはミズバショウが生育するような環境でさかんに地上採食しています。自分が日常的に観察する環境ではたまたま湿地がないから、意外に感じるのかもしれません。この日はツグミが水浴びをするシーンも何度か見ました。
2020年1月はじめ記
寄り道
足りない食材を買い出しにスーパーに行ったついでに、某所に立ち寄り。双眼鏡を持っていったので計画的な犯行です。
そしたらなんと巴様ご降臨ですよ。素晴らしきは寄り道かな。
2019年12月おわり記
疥癬キツネ
自宅からゆっくり歩いて2時間ほどの畦道散歩コースは、水田あり、畑あり、リンゴ畑あり、用水あり、雑木の木立ありと結構多様な環境です。
なので見られる鳥も様々。
ただリンゴの栽培をやめる畑が年々増えてきています。この日も伐採された木を見ました。休耕田も多いので、荒れた草地的な場所が増えてきています。
藪が茂って隠れる場所が多いのは、鳥にとっても獣にとって好都合なのでしょう。この日もリンゴ畑の中を歩くキツネを見ました。これまでも数回目撃しています。今年になってからは2回めかな。
でもなんだか様子がおかしい。よく見てみるとキツネ自慢?のふさふさしっぽではありません。痛々しい姿です。タヌキでは何度か見かけた疥癬、キツネは初めて見ました。薬を塗ってあげたいところです。
気のせいかもしれませんが、動きが鈍く感じられました。こちらをじっと見つめたまま動かずにいました。こんなにゆっくり写真を撮らせてもらえることが普通ではないと思います。
疥癬の広がりによるキツネの個体数減少についての記事を読んだことがあります。この個体は冬を越せるのでしょうか。
この日はすぐ近くでもう1個体を見ました。こちらは立派なしっぽもちでした。写真を撮る暇を与えてくれずに、藪の中に姿を消していきました。感染が広がらないといいんですけど。
2019年12月おわり記
アトリ小群
暖冬傾向の日が続いていましたが、ようやくマイナス4℃ほどまで冷え込みました。
休耕田もかちこちです。
その中を歩いて採食するハクセキレイです。こんな凍りついた場所にどんな食べ物があるというのか、それでも時々何かをついばんでいました。
昨日の雪は、まだ山には残っていました。
木立のある場所で地面から一斉に飛び立った小鳥の群れ。枝に止まったところを双眼鏡で見てみるとアトリの群れでした。今季このルートでは初めてです。
この場所にはほかにイカルやウグイス、そしてコゲラもいました。
道を挟んだ反対側の畑にはジョウビタキ。
家に戻る途中、別の場所で再びアトリの群れに遭遇しました。
もしかして今冬は当たり年なのでしょうか。
アトリといえばものすごい大群を作ることで知られています。いつかそのような光景を見てみたいものです。
2019年12月おわり記
白く光る里山
年末になってようやく薄雪が積もりました。
まず朝日は雪化粧した山を照らします。なんていうことのない里山が白く輝き、息を呑むほど美しく見える瞬間です。
まもなく、私が歩く道にも光が差し始めました。
雪の山をバックにツグミが佇んでいました。
2019年12月おわり記
今も昔も自転車で
夕方になってから、ミニベロに乗りました。いつものように全く行き先を決めずに漕ぎ出したものの、やっぱり立ち寄ってしまう都市公園の池。ここは公園化される前は普通のため池で、でもヨシゴイなんかも出たりしたのです。
まだ中学生だったので足は自転車しかなく、三脚を荷台にくくりつけて通いました。それから○十年、再び自転車でここに来ているのですから、なんだか笑えてしまいます。
当時はあまりカモは入っていませんでした。現在は餌やりをする人がいるせいか、ヒドリガモとオナガガモが主です。給餌には見向きもしないオカヨシガモの数は、前回来たときとおんなじくらいでした。
その後は郊外をあちこちへ。台風19号による水害後、千曲川には近寄らずにいましたが、今回は堤防が見えるあたりまで行ってみました。もっとも被災した地域ではありませんでしたけれど。
ここでは比較的近くで、電柱に止まっているチョウゲンボウを見られたことが心に残りました。
Mウェーブはこの日スピードスケートのワールドカップ最終日で、駐車場に続々と車が入っていきました。
昔、息子のスケート教室の前に一度家族で滑りに行こうかとMウェーブに行きましたところ、一般客はほとんどいなくて、リンク外周をたくさんの選手がスラップスケートをかちかち鳴らしながらすごい勢いで滑っていて、なんだか気後れしてしまってそそくさと帰ってきてしまったことを思い出しました。
自分が子どもの頃はもちろんMウェーブなんてなくて、長野スケートセンターだったのですけれど、一度も滑ったことはありませんでした。
2019年12月おわり記
小春日和の日
12月中旬の畦道散歩です。
リンゴの収穫は終わっていました。
この写真を撮りながら、やっぱりリンゴは真っすぐ上に伸びたいのだよなと思いました。作業効率を上げるために、リンゴは枝が低く横に伸びるように剪定されるので、この枝も春先までに切られてしまうことになります。
カキにはムクドリやヒヨドリがやってきていました。今からこの調子で食べてしまうと、雪が降ったときに困りますよと言っておきましたが、聞く耳を持たないようでした。
スズメたちは地面で採食していました。雪が来ると彼らは大変。今季は暖冬傾向らしいので、生き延びられる個体が増えるかもです。
用水路のコガモ。何かが流れてくるのでしょうか。私の姿は視界に入っているのでしょうが、構わずくちばしを流れに突っ込んでいました。
その他、用水沿いの鳥たち。キセキレイ、セグロセキレイ、オナガ。
セイタカアワダチソウの綿毛に覆われた休耕田では、ホオジロが光を浴びていました。
遠く、トビをモビングするハシボソガラス。
暖かい日差しに誘われて歩き始めたのですが、あっという間に雲が厚くなってきました。青さを失った空をバックにツグミとモズ、そして最後にジョウビタキ。
一時期姿を見かけませんでしたが、また見られるようになりました。
2019年12月おわり記
カモ見ポタ
ため池に行ってみました。
マガモが主でしたが、遠く対岸にオシドリやヨシガモを発見して気分が上がりました。そしてここらではあまり見かけることのないハシビロガモも見ることができました。もう少しちゃんとした双眼鏡を持ってくればよかったとちょっと後悔しました。
望遠レンズも持っていかなかったので、鳥の写真はありません。その他、カルガモ、コガモ、カワウ、アオサギ、セグロセキレイ、ハクセキレイを観察しました。満足満足。
坂道を登ったので自転車的にも満足して、あとはふらふら。
冬の太陽はすぐに低くなってしまい、影がどんどん伸びていきます。
日陰に入ると体が冷えてしまいました。
2019年12月おわり記
落葉進むいつもの森で
12月初旬の灯台もと暗しの森です。日陰には霜が残っていました。
そういえば、今季はこの森でフユシャクに出会えずじまいでした。それだけ自分の外歩きの頻度が落ちているのだと思います。
森の中は追いかけ合うヒヨドリたちで大騒ぎでした。ヒヨドリの写真は撮れなかったので、その他の鳥たち。
全体的に鳥は遠かったのですが、最後に近くで見ることができたコゲラ。見るたびに思うのですが、この森に棲んでいる何羽ものコゲラが一冬生きていけるだけの虫が、木の幹や枯れ草の茎などに潜んでいるってことですよね。虫の数のすごさというか、コゲラの能力のすごさというか。
ヤマガラも近くにやってきてくれました。。
この食べ物を足でおさえて食事をするポーズがとても好きです。後ろ姿のかわいさよ。
2019年12月おわり記
