過去の野外手帳
-2019年6月
カッコウ少ない2019年初夏
今年はなかなかカッコウに会えないでいました。例年なら自宅周辺でカッコウの声を聞くことも姿を見ることもよくあることでしたが、今年は様子が変でした。でも、ようやく自宅ベランダから姿を見ることができました。6月最後の日曜日。雨降る9時。
雨に濡れてボサボサでした。こんな姿を見たのは初めてかもしれません。羽繕いをしながら鳴いていましたが、ほどなくしてハシボソガラスに追われてしまいました。
2度めは雨が上がった15時過ぎ。おそらく同じ個体と思われますが、見違えるくらいシュッとしていました。
この時も滞在時間は短くて、数枚シャッターを切ったところで飛び去ってしまいました。
今季のカッコウの少なさが一時的なものであることを願っています。
2019年7月はじめ記
ポタリング香り付き
昼過ぎにミニベロででかけました。道ばたで見かけた白い花は、後で調べてシロバナシナガワハギとわかりました。シナガワハギの白花バージョンという説明も、亜種とか別種とかの記述もあり、ちょっとよくわかりません。
さらに詳しく調べていくと、シナガワハギ属の植物は芳香物質のクマリンを含んでいるとのこと。クマリン好きとしては今後注目したい植物です。甘い香りを生かして、ハーブティとしても利用されるのだとか。
千曲川を渡ります。ここで今季初めてニイニイゼミの声を聞きました。
クリの花が盛りでした。クマリンついでに香りの話をすると、クリの花の芳香物質はスペルミンじゃなくて不飽和アルデヒドってことでしたよね。
コンビニでとろろ蕎麦を食べてから、再び千曲川を渡りました。香りがらみであえて書くならば、ソバの花のにおいはなかなか強烈です。
千曲川です。この辺りでは以前コアジサシを見かけたことがありますが、近年記録がないようです。善光寺の裏にある池でも観察したことがありますが、長野県でのコアジサシはいつの間にか希少種になってしまいました。
約30kmのポタリングを終えて、ノンアルビールの午後でした。これはライムフレーバー。
2019年7月はじめ記
環水平アーク
6月18日の環水平アークです。大気光学現象は本当にわくわくします。
今年はハロ、環天頂アーク、幻日、幻日環、そしてこの日の環水平アークと、かなりの当たり年です。
2019年6月おわり記
満月
帰宅時、フロントガラス越しに見た満月があまりにも見事だったので、帰宅してすぐ、久ぶりに望遠レンズで写真を撮ってみました。2019年6月17日の満月です。
Twitterのタイムラインを開いてみると「ストロベリームーン」なる言葉が飛び交っていました。アメリカ先住民の6月の満月の呼称なのだとか。
2019年6月おわり記
今季2度目のチゴハヤは持ち越し
再びチゴハヤブサの観察を目論みましたが、今回は確認できませんでした。また行ってみることにします。通過してしまったのかもしれません。
少なくとも、以前繁殖を確認した年に比べて、周囲の環境は大幅に悪化していることは確かです。下のような田んぼはかなり減ってしまって、代わりに太陽光パネルばかりが目立つようになってしまっています。
この写真を撮った場所ではカッコウが鳴いていました。今季のカッコウはやはり少ないです。声を聞いたのは、片手で数えられるくらいの回数でしかありません。
2019年6月おわり記
ごくごく普通の虫を撮りながら歩く梅雨の中休み
アジサイが咲き始めた6月中旬の畦道散歩です。
しばらく歩かないうちに田植えが終わり、リンゴ畑の摘果も終わっていました。時々小雨が降る、天候の不安定な日でした。
クワの実が黒くなり始めていました。
この時季の花といえばドクダミ。私は花も好きですけど、紫が縁取る葉の美しさに惹かれます。
これはアオツヅラフジの花だと思います。花の付き方から実の成るさまが想像できました。
この日はナミテントウをたくさん見ました。
四紋タイプ。
羽化したばかりの個体も。
ヒメアカホシテントウ。
フジハムシ。
クロウリハムシ。普通種ばかりですけど、マクロレンズを持っての散歩はやはり楽しいです。
ここまでは図鑑なしでもわかりましたが、このカメムシの幼虫は未同定。図鑑でもネットでもよくわかりませんでした。
ネムノキの葉の上にいたこいつは、オオクモヘリカメムシでしょうか。今季はアカスジキンカメムシに会えていなくて、ちょっと物足りないです。もうちょっと外を歩かなければ…ですね。
2019年6月おわり記
落鳥
落鳥を多く拾った年もありましたが、最近はそういう力(?)が弱ったのか、あまり見かけることがなくなっていました。そんなものに出会わないほうがいいんですけどね。ということで久しぶりでした。
まだ巣立ったばかりのカワラヒワです。大きなガラスエリアのある建物の下に落ちていました。空がそのガラスの中にも続いているように見えてしまったのでしょう。
2019年6月おわり記
エゴノキ咲く森
6月上旬の灯台下暗しの森です。キビタキとサンショウクイの声を聞きました。
エゴノキが美しい森でした。
この花(↓)がたくさん咲いていましたが、名前がよくわかりません。植物を同定しようとする気力がだんだんわかなくなってきてしまっています。これも加齢ですかね。
2019年6月おわり記
6月上旬畦道散歩
おそらく全国で田植えが遅い地域の一つだと思われる善光寺平の田んぼにも、水が入り始めていました。
この日は、自宅周辺でのカッコウを初認しました。勤務先ではすでに声を聞いてはいましたが、その後確認ができていません。やはり今年はカッコウが少ないようです。Twitterの自分のTLからは、これが全国的な傾向であるということがうかがえます。原因は何なのか、気になります。
カッコウの声がしていた近くのリンゴの木です。実が大きくなってきていました。
今回は木の花にちょっと注目。この花はこれまで気に留めたことがありませんでした。
調べてみると、イボタノキに近いような。であれば、イボタガにも会えるかもしれない!とちょっと気持ちがハイになりました。まだ見たことがないイボタガは憧れのガです。
これはスイカズラでいいと思わます。
ノイバラが盛りでした。
そして、花ではありませんが、クワの実が色づいてきていました。
草花は咲いている種類が少なくて、花の終わったアメリカフウロの赤が目立つ程度でした。
自宅近くの休耕田では、花壇から逃げ出したと思われるオルレアが目立っていました。
写真を撮ったときには気づかなかったのですが、PCの画面で拡大してみると、ヒメマルカツオブシムシがたくさん取り付いていました。
2019年6月おわり記
チゴハヤポタとその続き
某所にてチゴハヤブサの渡来を確認。ここはかつて自分でチゴハヤの繁殖を確認できた場所で思い入れがあり、昨年再びの渡来を観察。そして今年もまた来てくれたということで感慨深いです。
気分よく川を渡ります。ここではカッコウの声。
堤防道路ではヒバリのさえずり。
ナヨクサフジが繁茂していました。
再び川を渡ります。前回のポタはサンコウチョウの後は完全におまけでしたが、今回もチゴハヤの後は完全におまけです。
2019年6月はじめ記
