過去の野外手帳
-2017年6月
アシナガバエの仲間
庭先でキラキラ光るハエを見ました。アシナガバエの仲間だと思います。どこかで読んだことがあったのですが、シャッターが切れる前のストロボのプレ発光に反応して動いてしまうので、ピンボケ写真を量産してしまいました。このことはどこかで読んだことがあって、この動きを見てそれを思い出しました。ストロボなしで撮影するとスローシャッターとなりぶれてしまい、大変撮影が難しいハエでした。なんとか見られる1枚はこれ。
2017年7月はじめ記
アマツバメとオオチャバネセセリ
雨予報の日曜日でした。どんより曇ってはいたものの雨はなし。本当に今年は空梅雨もいいところです。庭に出て、マクロレンズを手に虫など撮っていると、上空からアマツバメの声。見上げてみると6羽ほどを確認できました。
昼食をとってから畦道散歩。セグロセキレイやスズメなど、巣立ちしたらしい幼鳥があちこちで見られました。特にムクドリは、幼鳥を含む大きな群れを作っていました。ムクドリがせわしなく飛び回る草地で、キジのオスがほろうちをしているところを観察しました。双眼鏡にスマホを押し当てて撮影してみました(下写真左)。
林縁で撮ったセセリは、よく見るとイチモンジセセリではありませんでした。帰ってから調べてみると、オオチャバネセセリっぽいです。
「全国的に減少傾向にあり、平地-丘陵地では特に減少が著しい」と『フィールドガイド日本のチョウ』(誠文堂新光社)には書いてありました。クマザサやススキなどが食草らしいので、平地はともかく全国的に減る要素がよくわかりません。減少の理由が気になります。
2017年6月おわり記
ヘイケボタル初認
夜散歩で家から少し離れたところを流れる用水をのぞいたら、ぽつりぽつりと光るホタルを確認できました(6月中旬)。
家の横を流れていた用水が暗渠となってしまってから、近所でホタルを見かけることはほとんどなくなっていました。なんてことはない流れなのですが、こうして命をつないでいることにちょっと感動しました。
今年は6月になってからも気温が上がらないでいたので、これからがホタルのシーズンなのかもしれません。
2017年6月おわり記
畦道散歩でまたもオオタカ
クワの実が色づく頃。空梅雨の6月。
摘果で残された実が少しリンゴらしくなってきた畦道を行きます。
ツバメの警戒音に空を見上げると、南西へ飛び去るオオタカの若鳥。6月の畦道散歩では3回目の観察です。望遠レンズは持っていなかったので、写真はありません。
灯台もと暗しの森を抜けると、クリが咲いていました。花で吸蜜するガを複数見ました。ヒロオビトンボエダシャクでしょうか。双眼鏡で観察する距離で、これも写真は撮れませんでした。
チョウはピカピカのベニシジミとキタテハ。
左はビロウドコガネの仲間。左はたぶんカゲロウの仲間。
2017年6月おわり記
花見の場所は秘す その2
2週連続、隙間時間を作っての秘密の花見。ドイツスズランはご愛嬌。
2017年6月おわり記
花見の場所は秘す
ベニバナイチヤクソウの素晴らしい群落。誰もいないので、遠慮なく地面に伏して写真を撮ります。
センボンヤリ、チゴユリ、ギンラン。
そしてこの花。
このサイトでは、戸隠森林植物園と有名山岳以外は基本的に観察場所を明記していないのですが、エゾムラサキ盗掘を目の当たりにしてから、web上で場所を明かすことにはより慎重になっています。
2017年6月なかごろ記
クリンソウをよけて歩く森
ほんのちょっとだけ道ばたの森を歩きました。
このあいだの戸隠より、鳥の個体数は多いんじゃない?と感じます。種類は限られますし、面積的にもこちらはかなり狭いですけどね。
クリンソウが見頃になってきていました。クリンソウを踏まないように気をつけなければならない小径は、とても楽しいです。
ちょっとだけあるレンゲツツジ、まだしっかり調べていないニガイチゴの仲間、あちこちで咲いているミツバウツギと、そろそろおしまいのエゾムラサキ。
2017年6月なかごろ記
6月の花々
「タチカメバソウ咲き誇る」の続き、6月上旬の戸隠森林植物園です。この日は、いつもと違って随神門から園内に入りました。
撮ってきた花の写真を並べてみます。下の写真、左上はクルマバソウ(クマリンを含むことを今回はじめて知りました。クマリンってのはあの桜餅の匂いです)、右上はチゴユリ、下はラショウモンカズラとまだしぶとく咲いていたニリンソウです。
続いてルイヨウボタン、ユキザサ、オオタチツボスミレ、クルマバツクバネソウ。このあたりまでは図鑑がなくてもわかります。
木の花ではツリバナの渋い花、オオカメノキ。下はよくわからないですけど、左がたぶんトウグミかナツグミで右がズミでしょうか。木の花の図鑑もほしいのですが、とりあえずネットで調べてみました。
最後はとっても存在感があったヤマシャクヤク。
2017年6月なかごろ記
タチカメバソウ咲き誇る
6月上旬、ようやく戸隠も葉が茂ってきました。そろそろ鳥見には厳しいので、どちらかと言うと花見に重点を置いての戸隠です。持ち物は双眼鏡とカメラだけにしました。もっと時間があれば、スコープを持ってじっくり探鳥したいところですけど、時間は限られています。
この時季の戸隠で目立つのは上のズダヤクシュと下のタチカメバソウです。
特にタチカメバソウは、好きなエゾムラサキやキュウリグサ、ホタルカズラとよく似ていて(同じムラサキ科)、惹かれる花です。
鳥では新たにホトトギスが入り、マミジロが鳴き、と季節が進んだ感じがしましたが、全体的に姿を見る機会は少なかったです。声も、そろそろ鳴き始めたエゾハルゼミにかき消されがちでした。
ちょっと意外だったのはウソです。オス2羽がわたしの前を通過していきました。
この冬の大雪で橋が壊れた天命稲荷を通過し(鳥居が増えていました)、久しぶりに鏡池まで行ってみました。やっぱりいいところです。続きはこちら。
2017年6月なかごろ記
畦道散歩でオオタカの狩リ
6月に入ったというのに、朝は一桁まで下がりました。夕方になって、畦道散歩。この時間帯も肌寒く感じました。
リンゴの実がだんだん大きくなり、そして桑の実のシーズンです。昔はよく食べましたが…。
下の写真、左はディスプレイをするスズメです。右はスズメを撮ったのと同じ場所から飛んでいるツバメを撮る練習をした中の1枚ですが、尾羽の左右の長さが違います。羽根の長さが違うのか抜けてしまったのか。肉眼では気づきませんでした。
そのツバメが警戒音を発し、少し離れたところでムクドリの群れがざっと飛び立ちました。そのムクドリを追う少し大きい鳥はオオタカです。群れから離れた1羽のムクドリを追い詰めていくのを見ました。息を呑むシーンでした。狩りは失敗。ここで双眼鏡からカメラに切り替え。
ピントは来ませんでしたが、オオタカの若を観察できた証拠にはなりました。冬にこの辺りで何度かオオタカの若鳥を観察しています。それと同じ個体だと思われます。
灯台もと暗しの森のギンランエリアまで足を延ばしてみましたが、すでに影も形もなし。季節は移っていってしまっていました。鳥もほとんどいなくて、これで蚊が出てくるとこの森はシーズンオフです。
帰り道、再びオオタカを見ました。これも縦縞が入った若い個体で、先程見たのと同じ個体だと思います。ハシボソガラスのモビングが入って、あっという間に視界から消えてしまいましたが、今日はなんていう日でしょう!
家へ帰る道は昔の畦道にしました。今は宅地化されてしまっていて、畦道だった面影は全くありません。同じ場所から同じ方向を見た写真を並べてみました(↓)。
2017年6月なかごろ記
