過去の野外手帳
-2016年11月
オオタカ飛ぶ夕暮れ
土曜日16時過ぎ、薄暗くなってから歩き始めたのですが、なんとオオタカ出現ですよ。正確にはハイタカ属のタカです。ハシボソガラスの大きさはあったので、オオタカだと判断しました。もちろん、写真には撮れませんでした。こういうことがあるから、いつも同じ道を歩く探鳥でも楽しいと感じられます。畦道は発見に満ちています。
気温は10度を切っていませんでしたが、風がとても冷たく感じました。天気は下り坂。西から雲が広がってきていました。果たして翌朝は雨になりました。
2016年12月はじめ記
11月下旬の灯台もと暗しの森
気温3℃。午前中にタイヤ交換を済ませ、夕方、冷たい風が吹く灯台もと暗しの森を歩きにやってきました。足元が埋まるほどの落ち葉に覆われた道を、腰にカメラをぶら下げてざくざくと歩きます。
いつものポイントで、梢を見上げる写真を撮ります。葉は間もなく落ちきってしまうでしょう。ジョウビタキの声が響いていました。
帰りがけに上信国境方面を見るとうっすら冠雪していました。この翌朝、里でも12cmの積雪となりました。
2016年11月おわり記
色は失われていくもの
相変わらずの変わり映えのしない畦道歩き。でも変わり映えしないのは自分のそうした行動だけで、季節は進み、リンゴの黄葉が始まっていました。天候は曇りでしたが、反射シートの光を受けてやたら明るく見えるリンゴ畑です。
だんだんに色を失っていくこの時季の田んぼや畑の風景は、なんとも味があって好きです。鳥見も山歩きも休止中のこのサイトの存在意義は、こうした何気ない田舎の風景の美しさを、少しでも発信し伝えていくところにあるのかもしれないなんて思うこともありましたが、自分が見たり歩いたりしたことの記録のために更新しているというのが正直なところです。
同じような記事の繰り返しのせいか、つたない文章力のせいか、外に原因を求めれば個人サイトはもう絶滅危惧種となった時代のせいなのか、いずれにしても訪問してくださる方はとても少なくなってしまいました。もっとも自分も他の方の個人サイト、ブログにはほとんど行かなくなり、SNSのリンクをクリックするのがせいぜいです。
鳥は留鳥組とツグミくらい。ツグミはまだ梢ツグミです。今回、久しぶりにマクロレンズを望遠レンズに付け替えて歩いてみました。
1つ残った柿の実とスズメとのコントラストがちょっと気に入った1枚。
リンゴ畑の鳥威し?は、少なくともモズには全く効果がないことがわかった1枚。
クルミのような実をわろうとしているハシボソガラス。私も最近、もらったクルミを毎晩割って食べていますので、妙な親近感が湧いた1枚。
2016年11月おわり記
スーパームーン前夜
月が見かけ上大きく見えるというスーパームーン、天気が悪くなる予報だったので、その前日に撮ってみました。というわけでこれは11月13日の記事です。
山の端から顔を出した月を見たときは「でかっ!」って思ったのですが、同焦点距離で先月撮った満月にこの月をレイヤーで重ねてみると、満月とその前日という違いがあるとは言え、大きさにほとんど変わりはありませんでした。あまりにも違わなすぎてわかりにくいので、ここに載せるのはやめておきます。1ヶ月くらいでは見かけの大きさはそんなに違わないことがよくわかりました。
スーパームーンは天文学では正式な用語じゃないのに…って小馬鹿にするツイートはどうかと思いましたけど、飛行機に乗って雲の上からスーパームーンを見るツアーってのもどうかと思った次第です。
2016年11月おわり記
輝くスギナ
輝く畦道を見に行きます。美しいスギナを見るためには早起きが必要です。
エノコロもきれいだったよ。何にもないと言われる田舎ですが、美しさはそこここに宿っているのです。
2016年11月おわり記
霜の朝の散歩はモネの眼差し
快晴の朝、日の出前に布団を抜け出します。気温は3℃。辛うじて霜の写真が撮れました。
ジョウビタキの声があちこちで聞こえてきました。ツグミの声もずいぶん増えました。この日は新たにシメとシロハラを初認です。冬が近づいてきました。
日の出は6:48。計算上の日の出は6:19だったので、水平線から太陽が山の端に達するまで30分弱かかることになります。
太陽が顔を出すと、風景の色が一気に変わっていくのが面白いです。下写真は同じ田んぼの比較。このくらい変わります。
印象派の画家モネ、小学生の時に画集を買ってもらったくらい好きです。中でも一番好きなのはルーアン大聖堂の連作です。日の出前と日の出後の田んぼの変化の面白さに気づけたことで、天候や光によって様々な表情を見せるルーアン大聖堂を描き分けたモネの眼を、自分も持てたような気分になりました。
2016年11月なかごろ記
美しい畦道
昼過ぎから、1時間ほど畦道の散歩に出かけました。約1ヶ月半ぶりです。里山の紅葉が美しいシーズンになっていました。下の写真は気に入っているポイントです。
リンゴがピカピカに光っていました。
雑木林をバックにすると、ただのリンゴ畑もかなりゴージャスな風景になります。田舎の贅沢、田舎の美。大体、田舎のことを「何もない」って小馬鹿にすることは、とってももったいないと思います。確かに構造物はあまりないですけど、見える風景の中に美しさを見出すのは楽しいことなのに、それを簡単に放棄してしまうなんて。
冬鳥ではジョウビタキとツグミ。ツグミはまだ「梢ツグミ」です。その他、ヒヨドリ、ハクセキレイ、スズメ、ムクドリ、オナガ、ハシボソガラス。虫はかなり少なくなっていましたが、やたらモンキチョウが盛んに飛び交っていたのが印象的でした。ウラナミシジミもいました。トンボではミヤマアカネを見ました。
花もかなり少なくなってきています。強いてあげればカタバミが目につきました。神社の裏手で見かけたのは右の白い花弁のハキダメギク。それにしてもハキダメギクってすごい名前だこと。容赦ないというか。
2016年11月なかごろ記
森 華やぐ
灯台もと暗しの森を夕方16時半から30分だけ歩きました。すでに薄暗く、気温は7℃で肌寒かったです。鳥的にも不調(というかこんな時間でしたからあたりまえ)。でも、こんな色に出会えたのだからよしとします。
2016年11月なかごろ記
地球照
月齢5の月が西の空に美しく、スコープを持ち出しました。肉眼だと、太陽を受けて光る月面と地球照とが同時に観察できるのですが、カメラだとこうやって露出を変えて撮らないと両立できません。人間の目って優秀です。
2016年11月はじめ記
ツグミとジョウビタキの初認
文化の日。午後4時過ぎからいつも近所の灯台もと暗しの森。
午後からの森歩きは、鳥の出がよくない点を除いてはそんなに悪いものでもなく(でもほんとは鳥を見たいので、朝がいいんですけど)、特の上の写真の樹が、逆光の時間帯に大変美しいことに気づいたのはこの秋の収穫です。
上のウバユリは、前回より開きが大きくなっていました。でもこれは時間経過ではなく湿度によるのかもしれません。下は、継続観察中のマムシグサの仲間の実。茎が折れてしまっていたので、ここまでかな。
この日の特記事項は、ツグミとジョウビタキの初認を果たしたこと。冬が近いことを実感します。先日のアトリに続いて、この森では3種目の冬鳥確認です。他に、コゲラ、アカゲラ、ヒヨドリ、ハクセキレイ、モズ、エナガ、カワラヒワ、ムクドリ。
2016年11月はじめ記
