過去の野外手帳
-2016年10月
リビングでもミノウスバ
服についてきてしまったのか。お亡くなりになっていました。
2016年11月はじめ記
10月下旬の灯台もと暗しの森
午後3時を回ってようやく外出できました。見上げれば快晴の青空でした。だんだん秋の色に染まりつつある、気持ちのいい灯台もと暗しの森です。下の写真、写ってはいませんが視線の先にはアカゲラがいました。
ウバユリの実が割れてきていました。
継続観察中のマムシグサの仲間の実。美しいグラデーションです。
太陽がだんだん低くなっていきます。鳥は他に、コゲラ、ヒヨドリ、シジュウカラ。虫の姿はほとんど見かけなくなりました。もう少し経つとフユシャクが飛ぶことでしょう。
2016年11月はじめ記
ミノウスバの産卵
モフモフの毛を卵にまとわせているのが見えました。毛がごっそり抜けてしまっているのも確認できます。
2016年11月はじめ記
モフモフ蛾
マサキの生け垣の周りに、ミノウスバが飛ぶ季節になりました。
体の色はもちろん、半透明な翅の反射が美しいガです。見かけるのは圧倒的にオス(下写真左)が多かったです。下写真右はメスで、触覚が違います。
大きな櫛形の触覚は他のガにも見られるオスの特徴です。メスの性フェロモンをここでキャッチするのですね。まさに高性能アンテナです。
ちなみにミノウスバのモフモフの毛は、産卵後には卵に貼り付けられて防寒の役目を果たすらしいので、一つ一つの形には意味があるのだなと改めて思います。自然は素晴らしい。
メスと交尾をしているところも見ることができました(上写真右下)。周囲にはたくさんのオスがいて、なかなか競争が激しそうでした。
2016年10月おわり記
久しぶりに月を撮る
10月15日、月齢14の月の出です。東の空が開けた場所で、月にレンズを向けてみました。横手山の上にぽっかりお月さまが浮かんでいて、とっても美しい東の空でした。
暗くなってから、本当に久しぶりにデジスコを持ち出して、月を撮りました。
2016年10月おわり記
アトリ初認の森歩き
休日半日出勤の後、灯台もと暗しの森に立ち寄りました。朝は5℃まで下がったものの、快晴で気温は上がり、16℃と気持ちのよいお昼どきでした。
鳥はメジロが多く、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、ヒヨドリ、コゲラ、アオゲラなど。アトリの声を聞きまして、これは今季初認です。先日あんなにたくさんあったキノコは、もうほとんど見られませんでした。緑色だったヤブランの実は黒く色づいてきたものが増えていました。
マムシグサの仲間の実の色づきを、前回と比べてみました。こういうのは、同じ場所を繰り返し歩くことの楽しみの1つです。
2016年10月おわり記
キノコウォッチング
10月中旬の道ばたの森です。この日はキノコメインにしました。やっぱり見つけて一番嬉しいのは大型のキノコ。中でもこの時季ならベニテングタケです。これはそんなに大きくないですが、存在感があります。
後はよくわかんないです。いっぱい生えていました。
自分で採って食べる自信があるのはハナイグチだけです。
これは覚えました。チシオタケとそれに生えているハリタケカビです。久しぶりに見ました。
最後に、きれいだな!と思ったキノコ4つ。
2016年10月おわり記
ドングリとキノコの森
10月初旬。昼食と入浴介助を終えて、ワタクシの日曜日がようやくやってきました。フリーな時間は3時間くらい。少し迷って、でもやっぱり灯台もと暗しの森に行くことにしました。
気温17℃、少しだけ色づきが始まっていました。
ドングリがびっしり落ちていました。足元を撮っただけでこの数です。森全体では一体何個になるのでしょう。気が遠くなりそうな生命力です。ちなみにコナラでいいんでしょうかね。ドングリハンドブックを持っているのに、全く活用していないです。
場所によってはクリ(下写真左上)やトチ(下写真右上)も見られます。こうした森の実りが生き物たちを支えているのでしょう。
ちなみに鳥はエナガ、コゲラ、アオゲラくらい。最近は午後にしか来ていないせいもあるのですが、鳥の種類も数も以前に比べて減っているように感じます。
先日の10月初めの道ばたの森と同じく、ここでもキノコが見頃でした。
気持ちのよい風に吹かれて、だんだんに高度を下げていく太陽の光を木々の葉越しに浴びて、ほんとに癒される時間でした。
日が落ちてから、ビールを買って帰りました。
2016年10月おわり記
晩秋を迎えるオオカマキリ
畑のマルチの上にいたオオカマキリ。
チョウセンカマキリとの見分けの1つに、頭部の中央ラインが細いというものがあるらしいので、オオカマキリにしてみました。後翅がチョウセンカマキリのほうが透明だということですけど、前脚の付け根の色も識別点の1つなので、そこも見てみました(下写真左)。
朱色だとチョウセンカマキリだということなので、やっぱりオオカマキリでよさそうです。それにしても寒さのせいか元気がありませんでした。つかんでも、抵抗する気配がなく、痛い思いをすることもなく。
2016年10月おわり記
サンコタケ
10月初旬の道ばたの森です。普段は人に会うことがほとんどありませんが、この日はキノコ採りの人たちの声が、遠く近くに響いていました。
さすがに花はおしまい。左はアケボノソウ、右はトリカブトのおしまいです。あとツリフネソウがわずかに残っていました。
ヤマアカガエルが足元からぴょんぴょんと跳ねていきます。鳥はウグイス、ミソサザイを視認。カケスの声を聞きました。
キノコ採りが入るだけあって、花の代わりにキノコウォッチングにいいシーズンになっていました。とは言っても同定は相変わらずおぼつかず、見ごたえのあるキノコを写真に撮る程度です。ベニタケの仲間と思われるキノコは、赤くて派手で目立つので、シャッター数が多くなりました。
もちろん、赤くなくたって写真は撮ります。
変わった形のキノコを見つけました。図鑑では見たことがあるな…確かカニノツメでは。と思って家に帰って調べてみたら、サンコタケ(黄色型)みたいです。図鑑には普通種とありましたが、初めて見ました。
図鑑の記述の通り、かなりの悪臭でした。写真にはハエが止まっているのが写っています。褐色の粘液「グレバ」がこの臭いのもとだそうです。
サンコってなんだ?と調べてみると、密教の儀式で使われる仏具「金剛杵(こんごうしょ)」の一つで、感じで書くと「三鈷」。もともとは武器で、刃が3つついているので「三鈷」なんだそうです。
この「鈷」という漢字、どこかで見たことある…。上田は塩田平の名山「独鈷(とっこ)山」の「鈷」ですね。「独鈷」は金剛杵の刃が1つのタイプだそうです。こんなところでつながるとは。
ちなみに、独鈷山の名の由来は、鋭い山容が独鈷を連想させるからというものと、弘法大師が山頂に独鈷を埋めたからという説とがあるみたいです。
車に乗り込むとき、服にシャクトリムシがくっついているのを見つけました。森にお帰りいただいて、私も家に帰りました。
2016年10月おわり記
