過去の野外手帳
-2016年6月
オオヨシキリが鳴かない夏
「なんてことしてくれたん」(2016年4月)の続報。三面コンクリート張りの調整池にむけて順調に工事が進んでいるようでありました。
せめて、重機が入ってしまう前の写真をとっておけばよかった。
2016年7月はじめ記
謎ケムシ
背中のブラシみたいな毛が印象的なケムシ。シロモンドクガ系みたいです。一番近いのは、イモムシハンドブック2の73ページに記載されているヒメシロモンドクガですが、そこには「頭部は黒色」というコメントがあります。写真には頭部がしっかり写っていないので、これ以上はわかりません…。識別ポイントを知らないとこういうことになります。
2016年7月はじめ記
ツイッターでヒメシロモンドクガの幼虫でしょうと教えていただきました。とりあえず合っていました。
2016年7月なかごろ追記
謎ゼリー
曇り空、夕方の畦道散歩。
リンゴの実はだいぶ大きくなり、田んぼではキジが闊歩。
クワの実についていたのはブチヒゲカメムシかしら。
今回の散歩で一番ショックだったのは、サクラの季節が終わった後、その花を見るのが楽しみだったアケビが取っ払われてしまっていたことです。フェンスに絡まっていたので、人によっては美観を損ているように感じられるのでしょう。新しいアケビポイントを開拓しなくては。
灯台もと暗しの森にも行ってみました。キビタキが鳴いていました。
謎のゼリー状の物体が、林床にぽたぽた落ちていました。半透明で、枝でつついてみたところ、柔らかさはちょうどウイダーinゼリーくらい。粘り気はありません。また特に中になにかがあるわけではなかったです。
ネットで検索してもよくわかりません。出てくるのは「スターゼリー」とか「昆虫ゼリー」とかそういうものばかりで…。
2016年7月はじめ記
ツイッターでも聞いてみました。何人かから意見を寄せていただきました。キクラゲ説と樹液・脂(ヤニ)説とにわかれました。
キクラゲだとタマキクラゲというのがあって、かなり見た目は近いです。ただ、枝でかき混ぜると本当にとろとろ抵抗感がなくかき混ぜることができて、キノコが果たしてこんなに柔らかく溶けるのか?という疑問は残ってしまいました。樹液説も含めて、このゼリーが落ちてきたであろう上をしっかり見てくればよかったという後悔が残りました。
コメントをくださった方々、ありがとうございました。
2016年7月はじめ追記
雨上がりの森
道ばたの森です。長靴を履いて歩きました。雨は上がって曇り、18度のコンディション。
鳥はノジコ、アオジ、ホオジロ、ウグイス、ヤブサメ、シジュウカラ、コガラ、ヒガラ、エナガ、クロツグミ、キビタキ、アカゲラ、カケス、ヒヨドリ、サンショウクイ、イカル、カッコウ、ホトトギスなど。ホトトギスはとっても久しぶりに姿を見ることができました。
蛾はエダシャクの仲間っぽいのが3つ。シロオビクロナミシャク、クロマダラエダシャク、バラシロエダシャクでしょうか。
クモはウロコアシナガグモっぽいです。撮っているときは気づきませんでしたが、画面で拡大すると腹部の模様が美しいクモでした。あと、顎?がすごい(下画像)。
ほかはプライアシリアゲとアオバアリガタハネカクシ(やけど虫として悪名高いですけど、自宅周辺で見たことがありません)。
首筋にもぞもぞ感を覚えて、手で払ってみるとマダニでした。危ないところでした。
これまでの外遊びの中で、マダニに咬まれたことはありませんが、見かけたことや服についていたことは何度かあって、ただ単に運がいいだけです。
咬まれるだけならまだしも、感染症が怖いので、次はディート剤を使います。
2016年6月おわり記
林道で蝶と蛾
近くの林道歩きを夕方から。最近クマの事故のニュースばかりで、時間帯的にもあまりよろしくないのでクマ鈴を鳴らしながら歩きました。ホタルブクロが咲いていました。オカトラノオがシーズンインです。
チョウをたくさん見かけました。やたらと逃げられるのはクマ鈴のせいかもしれない…と思ってしまいました。
60mmマイクロレンズだと、接近に成功した個体しか撮ることができず、こういう時はもっと長いレンズがほしくなります。ニコンでは105mmのマイクロレンズがありますが、やたら敏感なチョウにはそれでも短いかも…と思ってしまいます。
上の写真以外ではイチモンジチョウを確認。他に何種類もいたように思います。とりあえずクジャクチョウとルリシジミ。下の2枚はヒメキマダラセセリでいいと思います。
蛾もたくさんいました。写真に撮れたのはこのヒトツメカギバだけです。
『日本の昆虫1400』に、これとよく似た色合いのヒトツメオオシロヒメシャクが載っていて(下画像)、シャクガ科だろうと思い込んで検索していました。シャクガ科だけでもかなりの種類があるので、正解にたどり着くのは大変です。
ぱっと見で、大体何科か見当がつくようになればいいのですが、蛾は難しいです。
2016年6月おわり記
モリアオガエル卵塊
某所にモリアオガエルの卵塊を見に行きました。
モリアオガエルの姿を見ることはできませんでしたが、森の中の小さな池に、彼らが暮らしていることが改めてわかって、なんだか気持ちがとてもほっこりしました。満足満足。
ついでに虫見。
蛾なのかな?と思って調べてみてもさっぱりわからなかったこの昆虫。
「白紋」「黒い翅」で検索してみたら、ヨツメトビケラと判明。蛾ではありませんでした。「みんなで作る日本産蛾類図鑑」に見当たらないわけです。たぶん初めて見ました。山地性の昆虫だということです。
こちらは蛾ですので、ちゃんと載っていました。クロホシフタオ(ヒメクロホシフタオかもしれません)。「ツバメガ科」であることに納得する、独特のかっこいいフォルム。
アカクビナガハムシ。キイロクビナガハムシとの見分けがよくわからないですが、上翅点刻が弱いので「赤」だと判断しました。食草をちゃんと見れ来ればよかったのですけど…。
2016年6月なかごろ記
いつもと同じ森
6月は、最近では一番外を歩かない時期です。
5月までは鳥を見て、葉が茂ってしまう6月からは少し高い山へ…というのが野遊びのパターンでした。山に登らなくなってしまったので、ここ数年の6月は、野外手帳的にネタ不足の月です。
6月最初の記事は近所も近所、いつもの灯台もと暗しの森。ここも藪蚊がひどくなれば入れなくなります。この日はまだまだ大丈夫でした。
知らない白い花が咲いていました。ウツギ系かな…と思いつつ、またまた同定しないまま載せてしまいます。^^; トチノキは実が成っていました。
林縁にあるクワの葉の上に小さなカミキリムシを見つけました。検索してみると、ヒトオビアラゲカミキリのようです。
今回はすべてスマホでの撮影でした。
2016年6月なかごろ記
