過去の野外手帳
-2011年11月
前穂が見えた
11月末の里山歩きです。猟期に入っているので、赤いウルトラマンのようなジャケットを着て歩きました。この林道を詰めていけば山頂への道です。ここでベニマシコの声を聞きました。今季初認です。
時間的に余裕があったので、前から気になっていた脇の斜面に延びる踏み跡に入ってみることにしました。勝手知ったる小さな山だし、スノーシューでここは歩いたことがあるような気がするので、まあ大丈夫でしょうということで。
道は結構荒れていましたが、距離は短く、まもなく見覚えのある場所に飛び出しました。途中タラノキが豊富な場所がありましたので、また春に来てみようと思います。
登山道脇に現れたミソサザイがとてもかわいく、しばし観察と称する休憩。一息ついたところで山頂へ向かいます。
頂上では、私より少し上と思われるご夫婦がお湯を沸かしてくつろいでいました。
二人のザックは中型ザックです。しかも中にはきっちり荷物が入っているように見えました。そんなにたくさんの荷物を持ってくるような山ではないと思うのですが、これは私がよく来る山だからとなめてかかっているからかもしれません(実は小さな15L程度のメッセンジャーバッグで登ってきていました)。
頂上からは北アルプスの山々が望めました。常念の隣に見えた気になるピークを、家に帰ってからカシミールで調べてみたら前穂でした。ちょっと感動しました。
頂上ではエナガとシジュウカラの混群がとっても賑やかでした。この日は、カシラダカやミヤマホオジロ、ツグミなどを期待したのですが、冬鳥は、歩き始めのベニマシコだけでした。ツイッターでも冬鳥が遅いという声は上がっていますが、当地もその傾向です。
この日は、頂上でのご夫婦を含めて4グループに会いました。この時期のこの山にしては珍しいです。そしてみなさん、比較的大きな中型ザックを背負っていました。やっぱり私が甘くなってきているのかもしれません。
2012年12月なかごろ記
畦道散歩でムクドリと岩菅
夕暮れの畦道散歩。遠くの電線にムクドリが集まっていました。入塒前の一騒ぎです。塒はどこだろう?と思っていたら、一段低いところを流れている川沿いに降りていきました。
畦の向こうには、夕日に染まった岩菅が美しい姿を見せていました。
2011年12月はじめ記
善光寺周辺ポタ
正月くらいしか行くことがない善光寺ですが、自転車乗ったついでに寄ってみました。本堂は修理中。後で調べてみると屋根の葺き替えだそうです。そして、さすが善光寺だと思ったのは人の多さです。
ちなみに画像左上は山門です。2008年から約40年ぶりに山門の拝観ができるようになっていたのですが、入ったことがなかったので500円也を支払って上ってみました。参道を上から撮ってみたかったのですが、写真撮影禁止の表示。なんだ…とちょっとがっくりきてしまいました。
行ってみた後に公式サイトで知ったのですが、今年度の拝観は11/30までだったようです。高かったけど入ってみてよかったというべきでしょうか。堂内には文殊菩薩像、その四方を守護する四天王像、色鮮やかに修復された仏間の障壁画、四国八十八ヶ所霊場御分身仏などがあり(公式サイトから引用)、なかなか興味深かったです。
ただ、
「本年からは登楼参拝の記念として、二階から見渡せる善光寺表参道の眺望を、お手持ちのカメラで撮影いただけるようにいたしました。この機会にどうぞ足をお運びくださいますよう、謹んでご案内申し上げます。」
という記述も見つけました。同時に写真撮影が堂内のみ禁止だったことが分かりました。撮ってみたかった参道の撮影はOKだったみたいです。改めてがっくり来てしまいました。
画像右側の上下2枚は、門前商家の保存展示施設です。こんな場所があることに気づいてさえいませんでした。ふらりと立ち寄れるのは自転車の最大のメリットです。
でここからが本題、善光寺周辺の冬鳥に期待したのですが、もくろみは外れました。
2011年11月おわり記
気力減退四十代
以前は、秋晴れの休日に用事や仕事などが入れば本当に恨めしく、自分の不運を呪わんばかりでした。そして空いていれば家族なんて顧みず、早起きして遠くまで出かけるタイプだったのですが、四十を過ぎると、寝坊してのんびり休日をスタートすることが増えました。ほんと、45歳を境にずいぶん変わったと思います。
このサイトを始めた頃が一番気持ちが外に向いていたかも知れません。もう9年も前のことです。ツイッターを始めたあたりから、さらに出不精になってきて、わたしのツイートを読んでいる方は、一体どこが鳥と山なんだ?と思うかもしれません。
そんなわけで、相も変わらず灯台もと暗しの森の森歩きです。
冬鳥は不発でしたが、鳥との距離は近くてとても楽しめました。11月下旬とは思えない暖かい日でしたが、岩菅や横手、御飯など志賀の山々は一日白いままでした。
2011年月おわり記
晩秋の散歩道
雨上がりの暖かい日(11月中旬)、灯台もと暗しの森までお散歩しました。水たまりのできた田んぼでは、盛んにアキアカネが産卵をしていました。でもこの田んぼ、来年はなくなってしまうんです。
のどかな道を行きます。気温が高かったので、チョウの動きは活発。
森の中では鳥がやたら近かったのですが、こういう日に限ってマクロレンズをつけてきています。まあその分、双眼鏡でじっくり彼らの姿を愛でればいいのですが。
木々の葉がだいぶ色づいてきて、秋が深まった感じがした日でした。
鳥はコサギ、トビ、コゲラ、ヒヨドリ、キセキレイ、セグロセキレイ、モズ、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、ウグイス、ホオジロ、スズメ、オナガ、ハシボソガラス。カナヘビの幼体がたくさんいました。
冬鳥には会えずじまいか…と思っていたのですが、自宅近くまで戻ってきたらジョウビタキがいました。こういうものですね。
2011年11月おわり記
そろそろ家に帰ろう
息子の塾に届け物をしたついでに、久しぶりのポタリングを目論みました。短い時間と距離でしたが、自転車はやっぱりいいです。
以前派手に転んでしまって、以来自転車から遠ざかっていました。自転車の整備も全然していませんでしたが、空気を入れただけでも結構快適に走れました。
落車というのは実は6月のことなのですが、結構ざっくり膝の肉を削ってしまったとはいえ、そのけがが完全に治るのに3ヶ月くらいかかりました。どう考えても治りが遅すぎ。ここでも加齢を実感した次第です。
今回は近間をぐるぐるということで、ヘルメットを省略してしまいましたが、ないと少し不安でした。やっぱりかぶるべし、ですね。
2011年11月おわり記
尾根の取り付きが核心部
※画像のいくつかはマウスオーバーでルート表示します。
何度か登ったことのある里山を、サブルートから歩いてみることにしました。
歩き始めは好調でした。こんな低木のトンネルをくぐったりして。
でも、赤いテープに従って明瞭な踏み跡を行くとどんどん沢に引き込まれていきます。目指すは左手の尾根のはず。
やがて踏み跡は拡散し、(↓)こんな感じで先には進めなくなってしまいました。
どうもこれは作業道のようです。あたりにはイノシシが掘ったと思われる跡もたくさん見られます。いずれにしても、尾根に上がれない明らかなコースミスなので戻ります。
ところがなかなか正しいコースが発見できません。行ったり来たりしているうちに、時間がどんどん過ぎていきます。
作業道から左に分岐していく(↓)こんな踏み跡を見つけたので、入り込んでみます。
コンクリート擬木で補強された段差が出てきて、高度を稼いでいきます。やっと取り付けたと思ったのもつかの間、(↓)こんな藪がちな道になってしまいました。
突破できそうな気もしましたが、一部崩れているところもあり、どうも怪しいので戻ります。
こうなったら意地でも正規ルートを見つけてやるという気持ちで、もう一度丹念に踏み跡探し。
そして(↓)この踏み跡をたどってみることにしました。
そしてここが正解。尾根に出れば何の心配のない道が続いていました。紅葉がきれいだなと思いつつのんびり歩きます。この日はここに来るまでが大変でした。
小ピークで遅い昼食。この日はここまで。山頂はやめておきました。
明瞭なメインルートを下って、この日の山はおしまいです。
途中、尾根を外して下っていく分岐に立つ道標を見つけました。一度あきらめた藪道はここに出るのだろうと思いました。もう使われていないルートのようでした。
2011年11月おわり記
エナガが近かった日
持ち帰り仕事にうんうんうなっていましたが、午後3時までにやっつけて無事発送。
クロネコヤマト営業所からの帰りに灯台もと暗しの森に寄りました。11月初旬にしては異様に暖かい日。それでも森の入り口ではユキムシを見ました。
鳥は最初にイカル。あとはコゲラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、シジュウカラ、ホオジロ、アカゲラ。終わりの方で至近距離でエナガの群れ。それまでバッグにしまいっぱなしだった望遠レンズをそそくさと取り出してパシャパシャ。鳥が近いっていいです。
チョウは見ませんでしたがイカリモンガを見ました。セイタカアワダチソウの茎にたくさんのツマグロオオヨコバイが潜んでいました。
冬鳥には会えなかったかと思ったら、車に乗り込む直前、遠くの電線にジョウビタキがとまっているのを見ました。
2011年11月おわり記