過去の野外手帳
-2010年3月
ジテツーピッポ
3月に入って少しはジテツーできる日が多くなるかと思いきや、天候不順だったり寒さにめげたりして、なかなか日数・距離とも増えませんでした。
それでも車ではあり得ない発見もあって、やっぱりジテツーは楽しからずや。
3月も残り3日となりましたが、自転車通勤は不可。
そこで、少し早目ですが今月を振り返ってみますと、一番の収穫は用水沿いでピッポピッポと鳴くベニマシコの声。今冬は赤い鳥をあまり見ることがなかったので、やっぱりこういうのは嬉しいです。あと、そういえばいきなり飛び立ったキジの雌3羽によって、若干寿命が縮む思いをしたことも印象的でした。
帰り道、息子たちがフクロウの声を聞いた体育館方面に、坂道をえっちら上って寄り道をしてみたのですが、そちらは相変わらず空振りです。
ツバメの初認がいつになるかも楽しみなのですが、3月28日現在、まだ果たせていません。今夜は雪ですから、まだ来なくて正解です。
2010年3月おわり記
凸に登ってみる
そばを通る度に気になっていた、小さな小さな山。山というよりは「出っぱり」というか「凸」に近い存在です。
登山道はありませんが、雪のある今なら登れる。というわけで、近くに来たついでに一頑張りしてみることにしました。
「雪を背負って登り、雪を背負って降りる…」と、気分だけは「劔岳・点の記」であります(スケールは1:144くらい?ってガンプラか)。
西側から取り付きます。
見た目より傾斜は急で(というか、直登するからいけないんですが)、スノーシューの爪のききが悪く、一歩一歩ゆっくり登っていきます。
歩いたルートは比較的若い林の中でしたが、頂上近くには大きなブナ(たぶん)が1本だけ立っていました。しばし見上げて、その後数枚写真を撮りました。
頂上には青いテープが風に揺れていました。展望は特になし。でもいつかは登ろうと、数年来思っていた山なので満足でした。
北に延びる尾根を下りました。尾根の末端で尾根筋を外れて麓に下りると、ニホンリスに会いました。なめらかな動きで雪面を素早くかけていきます。
カメラを出す余裕はありませんでしたが、足跡だけは撮りました。
2010年3月おわり記
軟弱すぎ
雪が舞う日。自宅周辺では積もりませんでしたが、灯台もと暗しの森はうっすら白くなっていました。鳥影はまばら。いつものメンバー、どこでどうしているのやら。
3月の天候はめまぐるしすぎて、すごく暖かくなったかと思えばまだ降雪もあります。寒暖の差が激しいのはなかなか大変なのですが、人間は衣服で調節できるのだから、毛皮一枚で暮らしている動物(鳥の場合は"羽毛1枚"じゃない…、何と言えばいいのだろう?)に言わせれば軟弱な発言。
室内にいれば空調も使い、ちょっと寒ければ暖房を入れ、ちょっと暑いからといって冷房を効かせていれば、さらにさらに軟弱になっていくわけです。
このあたりでも、発掘で古代の住居跡が見つかることがあるのですが、当時もやっぱり冬は寒かったでしょう。衣服も寒さを防ぐには不十分、火を使ってもしれたものだし、暮らしていくのはなかなか大変だっただろうと、軟弱者としてはときどき考えるわけです。
2010年3月おわり記
難しすぎ
息子を隣市の体育館へ送った帰り道、ハイタカを見ました。
とはいっても、ハイタカ属の見分けは全く自信がなく、これまでこのサイトで「オオタカ」と紹介してきた記事の根拠は、割と近距離で見ることができたことが多かったこともありますが、大きさがカラスくらいであったということだけです(とまっている場合や、人に教えてもらった場合は別)。
で、この日のタカは、大きさはカラスより明らかに小さく、飛んでいる姿も翼が短く感じたので、ハイタカとしてみたのでした(上の画像はイラストなのでいい加減です)。
「BIRDER」2009年8-10月号でハイタカ属の識別について扱っていたので、買って読んでみたのですが、ますます混乱しそうでした。しっかり写真に撮って、あとで詳細に検討しないと正確な同定はまず無理だと思いました。
調査をしているわけではなし、見極めたいという気持ちは捨てたほうがよさそうです。私にはあまりにも難しすぎ。
2010年3月おわり記
モズの春のつぶやき2
イラストは前回の使い回しです。すみません。この日は完全にオオヨシキリでした。自宅周辺にはオオヨシキリはいないし、どこで覚えてきた?
2010年3月おわり記
ノスリの背中
通勤途中、電柱にとまって背中を丸め、ネズミ?を探しているノスリを見ました。
通行量の多い幹線道路沿いですが、ノスリは比較的よく見かけます。意外と平気なのね。
2010年3月なかごろ記
モズの春のつぶやき
自宅前の電線にて、ホオジロ風味でした。
2010年3月はじめ記
雪の小川沿いを歩く
雪深い雪原を縫う小川に沿って歩いてみました(2月終わりの話です)。カワガラスがいるかなと思いましたが、会えませんでした。そのかわり、氷の造形を楽しんで歩きました。
ヒガラが囀っていました。春らしい素敵な音風景でした。
帰り際、ちらちら動く鳥影に双眼鏡を向けてみると、ゴジュウカラたちでした。
混群に入ることはあっても、群れを作るという印象がなかったのですが、この日見たのは、明らかにゴジュウカラだけの群れでした。近くに他のカラ類がいたのかもしれませんが、ちょっと珍しい感じがしました。
2010年3月はじめ記