過去の野外手帳
-2009年10月
ジョウビタキ初認
遅ればせながら、本日朝のジテツー時に初認です。秋もそろそろ終わりだなあと思ったのでした。
2009年10月おわり記
自宅近くでも見ました。雲一つない快晴、青空に映える鳥です。
2009年10月おわり追記
庭でキノコ採り
ぼこぼこぼこと生えていました。チチアワタケです。あまり「チチ」は出ていませんでしたが、右下の画像ではちょっと確認できますよね。
イグチの仲間なので、基本的には食べられる可能性が高いのですが、検索してみると意見が割れてます。
- ・風味に癖がなく美味しい
- ・幼菌をパスタに入れて食べた
- ・調子悪くなったことはない
という記述もあれば(基本的にダイジョーブ系)、
- ・管孔を取り除けば大丈夫
- ・消化が悪いだけでたくさん食べなければ大丈夫
だったり(気をつければダイジョーブ系)、
- ・食中毒を起こす系統がある
- ・嘔吐、下痢など軽い食中毒をおこすことがある
- ・食用とされてきたが、近年中毒例が報告されている
だったり(運がよければダイジョーブ系)
- ・確実に下痢をする
- ・一日に何度もトイレに行った
だったり(食べない方が無難系)します。
かわいいキノコだったので、ちょっとだけ食べちゃおうかなって思ったのですが、ジコボ(ハナイグチ)に比べれば風味はないみたいだし、今回はやめておきました。
2009年10月おわり記
灯台もと暗し占拠
灯台もと暗しの森はヒヨドリだらけ。結局、森の中ではヒヨドリしか確認できませんでした。こんなこと、初めてです。
2009年10月なかごろ記
ポタ・アンド・ハイク
先月の、ポタリングとちょっとしたハイキングの組み合わせがなかなかよかったので、今回は行き先を決めて自宅発。20kmほど走って登山口に到着しました。車を駐めにくい場所なので、自転車でのアクセスが向いてます。
ヘルメットをつけたまま、メッセンジャーバッグ(中には双眼鏡とカメラと水筒)を背負って登ります。
遊歩道は気持ちの良い道でしたが、その先は踏み跡程度。目印の白いテープがつけてあったので、それをたどって行けるところまで行ってみることにしました。
クモの巣を払いながら巨石ごろごろの尾根をたどっていくと、山城跡に出合いました。
未知のヤブ道をゆくドキドキ感は楽しかったのですが、城跡がここまでにしておこうという動機になりました。1時間半で自転車に復帰。
あとは勝手気ままに善光寺平をぐるりと周回。やけに気持ちよくこげるなあと調子に乗って走っていたら、思いっきり追い風。帰りは全然進まず参りました。本日は60kmのポタでした。
上左:ハヤブサ出現ポイントで休んでみるも、収穫無しの図。
上右:なぜかヒバリが盛んに囀っていた、農地の図。
下:橋の上で、中学の時も自転車でここまできたなあと感慨に耽るの図。
野帳を見てみると、自転車1回目は中2の12月。初めてオオジュリンを見たのがここでした(よく覚えていません)。帰りに自転車パンクと記述あり。どうやって帰ったのか、こっちも記憶にありません。
続いては中3の9月。アカエリヒレアシシギ約50と記録してありました。この時の様子はよく覚えています。
30年前とやっていることが変わりません…。最近では昨年の2月に自転車で来ていて、上左の場所のハヤブサもこのときでした。
2009年10月なかごろ記
再び秋の森
一日空けていつもの森へ。爽やかな日で、駐車場も満車状態でありました。
でも、森の中は静か。とあるポイントで30分ほど粘ってみましたが、誰も通りませんでした。ついでにお目当ての鳥も現れませんでした。なかなか旅のお方には出会えません。
バーダー、カメラマンともに少ないのは、まだ出現情報が流れていないからでしょう。「入ったよ!」となれば、今年もすごい混雑になるんでしょうか。
この日もゴジュウカラが元気。
雨模様だったおとといにカメラを向けた対象は、よく晴れたこの日、なんとなく色あせて見えました。その代わり、色とりどりに輝く葉っぱに目を奪われました。
天候によっていろいろな表情が見えてくる森歩き。何度歩いても飽きることがありません。
何度歩いても飽きることがない…と書いておいて、ちょっと気になり、この森を何回歩いたかを野帳で数えてみました。あと数回で100回でした。確かに飽きることなく、よく通っています。
2009年10月なかごろ記
ないしょにしたい山
前から気になっていた山でしたが、笹が深いということで敬遠していました。
ところが、数年前から刈り払いがされているらしく、実際に登った方からも話を聞いて、歩いてみることにしたのです。少し笹が被っているところがありました。夏ならダニがちょっと心配ですが、もう秋ですし、足もともしっかりしていて問題ありません。
まだ開かれてそれほど経っていないせいか、自然度の高い道。
鳥の多い山でした。絶えずコガラやヒガラが現れ、すぐ近くで羽音が聞こえます。ウグイスがすぐ近くまで来てくれて、標準ズームでも写せました(トリミングしてありますが)。ルリビタキも登場して感激しました。
思ったより多くの登山者とすれ違います(総計一桁ではありますが)。
自然豊かで道は変化に富み、展望も期待でき(この日はだめでしたが)、下に広がる紅葉が見事となれば、魅力的な山ですものね。
道はあくまでもたおやか、いつのまにかあまり特徴のない山頂に着きました。ここでもヒガラが囀っていました。ワカメラーメンで一息つきました。
ガンコウランの絨毯が見事でした。道幅は狭く、足を運ぶのに気を遣いました。歩く人が増えれば道も広がっていってしまうでしょう。実際、広がっている場所もありました。
刈ってもらった道を使って登っておいて、こんなことを言うのは勝手の極みですが、できればそっとしておきたい、そんな山だと感じました。
2009年10月なかごろ記
しっとり秋の森
台風が過ぎて寒気が入り、不安定な空でした。降ったり晴れたり。でも、森の中にいればほとんど濡れません。葉っぱは偉大です。
もしかしたら来ているかな…とちょっとだけ期待していた鳥は、やっぱりまだ来ていないようでした。
ゴジュウカラが大変元気元気でした。ゴジュウカラを見たいとおっしゃっていたすーやんさんを案内したときに、このくらい出てくれればよかったのに。
あとはコガラ、エナガ、アオジなど。種類は少なめでしたが、人も少なく、それぞれの姿をじっくり見ることができ、楽しい森歩きになりました。
ダウンジャケットを着ている人がいて、さすがに大げさでしょと思ったのですが、歩き終わる頃には気温がぐっと下がり、手がかじかんでしまいました。
2009年10月なかごろ記
素敵な草原にて
視界が開けると、思わず歓声を上げてしまうような草原が広がっていました。辺りを飛び交う鳥影に双眼鏡を向けると、ノビタキでした。今年初ノビです。県境を越えていくのでしょう。
笹がかぶる道を行くと、潜ったウグイスが、足下でがさごそとうごめいていました。
強風を受けて、稜線からタカのシルエットが2度空に舞い上がっては沈み、3度目に昇ってきた姿はガスの中に消えてしまいました。
下りてくると、山裾の素晴らしい黄葉に目を奪われます。長野の秋は短い分、大いに楽しまなくては!
2009年10月なかごろ記
ジコボだよ
今年はキノコが大不作みたいです。9月に雨が降らなかったのがいけなかったようです。確かに9月はよく晴れました。
-----------------以下信濃毎日新聞[信毎web]より引用
キノコの秋に異変 県内少雨で流通量が激減 10月2日(金)
<前略>…「ジコボウ」の名で親しまれている雑キノコ、ハナイグチは今が旬。長野県連合青果の朝の市場では、例年なら1日に平均100キロほど出るというが、1日朝に競られたのはわずか2キロ。永井一嘉・野菜部長は「出てこなくちゃいけない物が全く出てきていない」と話す。「今年の雑キノコはゼロに近い」とするのは、小県郡長和町の農産物直売所「和田宿ステーション」を運営する和田宿青空市場組合。…<後略>
-----------------引用ここまで
そんな状況ですから、たった2本の小さなジコボでしたが、20分ほどちょいと山を歩いただけで採れたのはラッキーでした。キノコ採りに行ったわけでもありませんでしたし。
早速お味噌汁に。4人家族で2本は少ないですが、味はすんごく濃厚で、風味は豊か。満足しました。
今週はずっと雨の予報。先週に続いてジテツーがまたしてもできそうにありませんが、キノコ的には恵みの雨です。標高の高いところでは今から降っても生育が間に合わないみたいですけど。
でもなんだか、今年はもうこれで十分という感じです。
2009年10月はじめ記
tamaさんに「じこぼって呼んでました」とBBSに書き込みをいただいて、ああ確かにうちも「じこぼ」だと思ったので、当初のタイトル「ジコボウだよ」から「ジコボだよ」に変更しました。
2009年10月はじめ追記
犀川周辺
所用にて車を走らせました。
犀川を渡るときにミサゴを見ました。細長い翼が何ともかっこいいです。この間も見たし、最近はちょっとミサゴづいています。
少し時間に余裕があったので、久しぶりに河原にも寄ってみました。以前は車が入れる場所でしたが、地形が変わって、ジムニーでなければ無理な感じでした。ここではハクセキレイにカワラヒワ、オナガ。
再び犀川を別の橋で渡ると、アマツバメが1羽だけが飛んでいました。アマツバメが飛ぶ姿って大好きです。勝手に壮大な空へのロマンを感じてしまいます。この話は9月末のこと。あれから1週間。今頃どこを飛んでいるのでしょう。
2009年10月はじめ記
上信国境の教訓
9月おわりの休日、上信国境は素晴らしい紅葉でした。人も車も少なくて、快適なことこの上なしです。峠に車を置いて紅葉ハイク。
2度登ったことがある最初のピークは巻いちゃいます。
その先の分岐からコルに降りるのですが、すぐ分岐だと思っていたのに着きません。何より地図に比べてルートが下りすぎているように感じ、道も南ではなく西よりに向かっています。おかしいと思って一度巻き道まで引き返し、もう一度歩いてみます。
2002年に逆ルートを歩いたはずですが、記憶は曖昧。さっき引き返した場所に再び到達。よし、ここからあと5分だけ行ってみようと決めて歩くと、しっかりした道標の立つ分岐に着きました。(汗)
後から思えば間違えようのない道ですが、一人歩きでは、一つずつ納得しながら歩くほうが精神衛生上いいのです。
ここまでにすれ違った人は2人だけ。ガスが湧いていて遠望はききませんが、こんな眺めが得られれば言うことありません。
山頂からは、ほとんどササに覆われてしまっている道が、県境に沿って森の中に続いていました。どうも最後の一人になってしまったみたいです。単独の山歩きではなるべく避けるべきことなんですが。
下山開始。コルから登り返すと一人の登山者に会いました。これから登ってくる人はもういないと思い込んでいたので、がさがさという物音に一瞬クマか!?と身構えてしまいました。
「○○さんですか?」
「いいえ」
「下りてくるとき、どなたかいませんでしたか?」
「いいえ」
この方は私が登るときにすれ違ったうちの一人で、行方不明者を捜すためにもう一度登ってきたとのことでした。えっ!とびっくり。
東北から来たご夫婦がこの山に登り、最初のピーク(私が巻いた)で奥様は待機。ご主人は今回私が行った山へピストン。
ところが、いつまで経ってもご主人が戻らない。巻き道を使って下りてしまったのかと、奥様は下山してみたものの峠に姿はなし。一体どこに行ってしまったのか…という話でした。警察にも連絡済みとのこと。
分岐からコル、そして山頂までは一本道。梯子とロープはありましたが、落ちるような場所ではなく、山頂から先の県境ヤブ道を行ったとも考えられません。
コンパスを出して確かめた分岐は、道標が複数あり、表示も明確でした。万一分岐で間違えても、その先は、確か距離は短いもののこっちもヤブ道。気づくはずです。
この先にはいないと思いますと伝え、とりあえず一緒に下ることにしました。
結果から言うと、ご主人、無事下山していました。奥様の予想通り、ピークを通らず巻いて下ってしまったのです。
そのまま車で待っていてくれれば行き会えたのですが、なんとご主人は峠を挟んで反対側の山(上図のピンクルート:コースタイム往復3時間以上)に登っていたのでした。
携帯は奥様しか持っていなくて連絡のとりようがなく、また車の鍵は奥様が持っていて車内で待つことができず、風に吹かれて寒くて、じっと待っていることができなかった(登ってしまった)ということでした。
待ち合わせ地点を巻いてしまったのは、道なりに下ってしまった単純ミスなのでしかたないとしても、巻いたことに気づいた時点で戻るか、寒くてもツェルトなどでしのいで待つか、計画変更のメモを残すかのどれかを実行すれば…。
でも、慎重に冷静に判断することはなかなか難しいんですよね。私も一度、空木岳からの下りではぐれてしまったことがあるんです。20年近く前のことです。
詳細は省きますが、仲間と行き違いになってしまったのです。みんな先に行ってしまったと思い込んだ私は、追いつこうと急ぎました。長い池山尾根、いくら急いでも追いつけないのはおかしいと思った時点で、待ってみればよかったのですが、それができませんでした。
下山したら、誰もいなくて愕然としました。みんなが下山してくるのを、待つ時間の長かったこと。あの時は仲間に迷惑をかけました。
何はともあれご無事でよかったです。小さな判断ミスが重なると、遭難につながりかねないことを私も教訓とし、改めて気をつけようと思った次第です。
2009年10月はじめ記