過去の野外手帳
-2009年2月
アニマルトラッキング
午後から出動。春のような日射しの中、小さなピークに登ってみました。それにしてもあっという間に息の切れる悲しさよ。
風を避けて遅い昼食です。定番のラーメン、今日は味噌。写真右はヒト(ワタクシ)のスノーシュー的足跡です。
行動を再開して間もなく、ギャンギャャンと鳴きながら、4頭のキツネが追いかけっこをしているのに出会いました。
素晴らしいスピードと身のこなし。雪の野ではそれほど餌も得られないだろうに、あのエネルギーはどこから湧き出てくるのだろうかと、余計な心配までしてしまいました。
キツネたちまでの距離はかなりありましたが、こちらがちょっと立てた物音にも反応する耳のよさに感動。
キツネが去ったその場所に行ってみると、新鮮な足跡が残っていました。ある1頭がスピードを緩め、辺りを嗅ぎ回るような動作をしたときに、尻尾が雪面をかすったのが見えたのですが、その跡も分かりました(写真右)。
その後、キツネたちには2度出会いました。
この足跡は何だ?と後をたどってみます。ちょちょちょちょという感じの足跡です。鳥じゃなさそう。
木の周辺でもちょちょちょちょと活動したようです。ますます鳥じゃない。
足跡は雪にあけられた小さな穴の中へちょちょちょちょと続いていました。やっぱり鳥じゃありませんでした。キツネのエネルギー源はこれか?
2009年2月なかごろ記
オオタカ登場
およそ半月ぶりの「灯台もと暗しの森」。
この日は4月並の気温になりました。先日降った雪はもちろん跡形もありません。前回はほとんど鳥を見ることができなかったのですが、やっぱり暖かさが故でしょうか、活気に満ちた森でした。
一番元気だったのはシジュウカラ。あちこちでスピスピという囀りが森の中に響いていました。柔らかい声が春らしい。
第2位はヤマガラたち。とても活発に動いてました。
足に挟んだ木の実をたたく姿はよく見ますが、コゲラのように木の幹をこんこんしている個体もいました。衝撃に対する頭の頑丈さはキツツキに限らないのですね。
いつもミヤマホオジロを見る斜面では、カシラダカたちが採餌をしていました。オスの何羽かは頭がだいぶ黒くなってきていました。
カシラダカは換羽して色が変わるのではないので、暖かさや太陽光線の強さに比例して黒くなったわけじゃないのですが、今日の陽気にはぴったりのいでたちでした。
それにしても、このカシラダカ(あとアトリとかもそうですよね)の色変わり(羽毛の先がすり減って夏羽の色になる)は、本当にうまくできているというか不思議なからくりです。
いつもカシラダカがいる斜面にはミヤマホオジロたちがいました。場所を交代したみたいです。
時折ノスリの声が聞こえてきていて、その度に立ち止まって遠くを見たり空を見上げたりしていたのですが、見つけることが出来ません。
森を一周し終わる頃、視界によぎった白い影。
お!ノスリ?あれ??違うなー。と双眼鏡の視界に捉えてみれば、立派なオオタカでした。
以前からドバトの残骸を何度か見かけていて、彼の存在を予想していたのですが、正式には初確認。
それほど離れていない場所にとまってくれたので、じっくり見ることができました。これだけの近さから、これだけ長い時間(時間にすれば数分だったかな)見ることができたのは初めて。虹彩の黄色、背中の青みがかった灰色がとてもきれいでした。
スコープを持っていなかったこと(ここで持って歩いたことありませんが)、コンパクト双眼鏡だったことが少々悔やまれました。
他にはアカゲラ、ヒヨドリ、エナガ、アトリ、シメなど。
2009年2月なかごろ記
如月春気分
息子と出かけたついでに、ちょっと山手に車を走らせて雑木林に突入。
シロハラ、アオゲラなど次々に息子が発見。どこどこ?と全て教えてもらう有様。
2月とは思えない暖かな日。オオイヌノフグリも咲くわけです。
飛び交うヤマガラたちにもどこか春めいた雰囲気を感じたのは、オノレガココロの投影でしょうか。
不意に草地からぱあっとカシラダカの一群が飛び立ち、枝にとまりました。
ぱらぱらと数秒間隔で数羽ずつが、群れ本隊に続きます。逆光に透ける翼の輝きが印象的です。
道はやがてはっきりしなくなり、藪をかき分けて車を止めた場所に戻りました。
2009年2月なかごろ記
雪原鳥見
いそいそと支度をして戸隠の雪原に向かいました。
気温2度。風なく日射し強く、手袋が要らないほどのぽかぽかの陽気です(実際外して歩きました)。
歩き始めてすぐ、カラマツの林(写真左上)でキバシリたちに遭遇しました。
この写真の中のどこかにたぶん写っています。^^
右下の写真の木の下では、随分長い時間を過ごしました。
じっとしているとコガラ、エナガ、ゴジュウカラ、コゲラ、カケスが次々にやってきました。
特にゴジュウカラは手を伸ばせば届きそうな距離までやってきて、彼が樹皮をはがす音もすぐ近くで聞くことが出来ました。
あと、さっきとは違う個体でしょうが、ここでキバシリの囀りを聞きました。
車はたくさん止まっていましたが、歩き始めてからは一組のご夫婦に会っただけ。静かなスノーシューイング&バーディングを楽しめました。
今日歩いたエリアで一番お気に入りの木。無雪期には近づけないので、根元から見上げることができるのは冬季限定です。
2009年2月なかごろ記
言い訳スキー
斜面によってはガリガリ雪のコンディション。こうなると少し傾斜が増すだけでごまかしが利きません。
一緒に行った同僚は1級の腕前。うまくなるのはあきらめたはずなのに、スムーズな安定した滑りを見ているとやっぱりうまくなりたいなと思ってしまいます。
「太いスキーだね」「センター80ミリッス」
「飛び系じゃん」「デザインで選んだので、飛びませんし飛べません」
「これツアービィンディングだよね」「でも全然行ってないッス」
と言い訳に終始。
ゲレンデでは他の知り合いとも会い、ほんと狭い世の中です。鳥はコガラ、コゲラ。
2009年2月なかごろ記
日々凡々
小雪が舞う中、30分だけ鳥見。北の山は雪雲におおわれています。出だしでミヤマホオジロを見たのですが、あとはそれこそ鳴かず飛ばず。あんなにいたシメはどこに行っちゃったんだろうと思いながら家に帰ると、庭にシメがいました。
午後、ギプス姿で暇を持て余している息子を連れて近所の池に。着くや否やヒドリガモが大量上陸してきました。人は誰もいませんでしたが、木にパンが入ったレジ袋がぶら下げられていました。
寒いので早々に退散。このあとペットショップで、2人しておさかななど眺めて帰りました。平穏な一日であります。
2009年2月はじめ記
ああっ女神さまっ
冬期閉鎖中の林道に進入(もちろん徒歩)。閉鎖中ではあるものの車が通った跡はあり、その轍に沿って歩いていきます。一度融けてざくざくになった雪が再び凍ってがちがちになって歩きにくいことこの上なし。
支線に入り込むと「堅雪かんこ、凍み雪しんこ」の世界でした。でも上を歩けるのはやっぱり体重の軽い子どもならではなんでしょうか。もっと強烈に凍っていれば私でも何とかなったのかもしれませんが、つぼ足ですし、しかも体重増加中。^^;
全てずぼっと踏み抜いてしまいます。
帰り道、日が沈み、そろそろゲートに帰り着こうかという頃。今日はだめだったかと思ったところで3羽の女神(メスのイスカ)が現れてくれました。その他、ヒガラ、コゲラ、ルリビタキ。
えっとタイトルは某マンガからお借りしました。読んだことないけど。
2009年2月はじめ記