過去の野外手帳
-2008年9月
チゴハヤポタその2
秋分の日。渡りの季節。もう一度見たいと、2度目のチゴハヤブサ巡りに自転車で出かけました。
前回も来た某所では1羽を確認(先日は3羽)。ずっと枝にとまって羽を繕ったり周囲を見回したりしていました。今回は望遠ズームを持っていったので、証拠写真も撮ることが出来ました(写真上右)。
一昨年、この場所では9月20日が終認でした。間もなく南へ旅立つことでしょう。
続いてもう一箇所。ここは少し離れていて、前回は暑さと空腹のためあきらめたポイントです。この日は暑くなかったしご飯もちゃんと食べてました。
その場所にペダル漕ぎ漕ぎ近づくと、すでに2羽が上空を飛び回っているのが見えるじゃあーりませんか。
自転車をそそくさと止めて影が飛び込んだあたりを探すと、きりりとした姿を見つけました。その後も盛んに鋭く鳴きながらの飛翔を繰り返していました。地表には真っ赤な曼珠沙華。
走行距離はたった30kmあまり、普段のジテツー5割り増し程度です。前回も書きましたがこれで繁殖地を2カ所回れるとは本当に贅沢な話です。小さな幸せをかみしめちゃいました。
2008年9月おわり記
仕事中
ふと空を見ると、ドバトの群れにオオタカ(若)が突っ込んでいくのが見えました。「おおっ!」と声を上げそうになりましたが、そこは人生四十数年のキャリア、ぐっとこらえましたとも。
2008年9月おわり記
目覚ましオナガ
窓を閉めていても近くでやられると結構きついです。
2008年9月おわり記
秋の山から
台風13号が直撃して雨また雨と思われていた週末ですが、進路がやや南にそれたので、長野県北部はよく晴れました。
キノコをたくさん見かけるようになりました。相変わらず名前はほとんど分からないのですが、立派な株を見つけると本当に嬉しくなります。
出発が遅れたので、写真など撮らずにさっさと登ろうと思っていたのですが、歩き出して30分ほどでそんな決意もどこへやら。しゃがみ込んではシャッターを切ります。
キノコはやっぱりローアングルがいいなと思っているのですが、カメラを地面に置いて見上げるように撮る場合は全く液晶が見えません。ピントが合う確率も低く、何度も撮り直して時間がかかります。本当はバリアングルの液晶を持ったデジカメがほしいところですが、なぜかこれまで購入に至っていません。
木の枝に、アミタケっぽいキノコがたくさん入ったビニール袋がいくつかぶらさげられていました。登りがてら採ったキノコを帰りに回収しようということでしょう。
登山道の脇にタマゴタケを見つけて嬉しくなりました。先ほどのビニール袋の主も手を付けていなかったし、下山時に採って帰れるかなと思っていたのですが、やっぱり誰かに先を越されてしまいました。ちょっと残念でしたが、写真を撮っておいてよかった。
鳥はウグイスにカラ類くらいでとても静かな山でした。登山口に戻ると、あれほどたくさん止まっていた車は1台だけになってしまっていました。がたがたと林道を下って帰途につきました。
2008年9月おわり記
秋の森から
秋の花ざかり。初めて名前を知ったのはアケボノソウとレイジンソウ(たぶんアズマレイジンソウ)。
毎年少しずつ覚えているはずなのですが、なかなか定着しません。野菊系はもう最初から名前を調べることをあきらめてしまっています。
鳥はいつものメンバー。カケスが大きな声を響かせ、ウグイスはあちこちでチャッチャと鳴いていました。アオジが尾羽の白をパッパッとフラッシュさせながら餌を採っていました。近づくと湿地からわらわらと飛び立ちます。かなりの数。木の幹ではコゲラがこつこつと音を立て、ゴジュウカラも忙しそうに駆け回っていました。
もうすぐ秋の旅鳥通過シーズンです。
2008年9月おわり記
波状攻撃
ちょっと歩いてこようかと息子と出かけましたが、森に足を踏み入れたとたんにものすごい蚊蚊蚊蚊…。虫除けを塗りたくっていったのでほとんど刺されませんでしたが、常に背後から多数つきまとわれ、立ち止まって写真を撮ろうとすると周囲をわっと取り囲まれる感じで、ワタクシ的にはやや耐え難く、早々に退散しました。
2008年9月おわり記
てっぺんのいろいろ
野帳をぱらぱらめくって、このシーズンはどこに行っていたんだろうなどと過去を振り返ることはよくあるのですが、8年前この時期この山のてっぺんでハリオアマツバメの大群乱舞に遭遇していました。そんなわけでいそいそと山支度。
自宅から見ると山は雲の中でしたが、午後からは晴れてタカが多少は渡るかもなどとと期待して出かけてみたのですが、結局山頂付近はガスっていて、時折青空は見えたものの鳥も展望もほとんどなしでした。でも秋らしい花がたくさん咲いていて、気持ちのいい尾根歩きでした。
山登りは7月以来で体が重く感じました。頂上まであと30分ほどの場所で小学校4,5年生くらいの女の子(お父さんと2人連れ)にあっけなく抜かれました。しかも2人とも余裕の表情で、会話を交わしながらぐんぐん登っていきます。
共和党ペイリン副大統領候補と同い年としては、自転車にはそれなりに乗っているつもりだし、体重も落としてきているのに歳には勝てないのかと…と少々落胆気味に頂上を目指したのですが、あとで確かめてみると私だってコースタイムよりは結構早く歩いていたのです。件の小学生はおにぎりをパクつくとすぐに下っていきました。恐るべし。オジサンはお湯を沸かしてゆっくりさせてもらいます。
私より後から到着した5,60代の夫婦が面白かったです。
山頂標識で記念写真を撮っていたのですが、どうもポーズをとっているオクサンの顔が暗く写ってしまうことが問題のようでした。
オトーサンは顔が明るく撮れないことの文句の他にも、カメラを構えると「それじゃ足まで入らないでしょっ!」と言われ、シャッターを切ろうとすると「今はガスが流れてきているからだめでしょっっ!」と言われ、そしてどうしても顔が暗くなってしまうようで、「カメラ貸してみなっっっ!」と言われ、「オートに設定したから大丈夫」とカメラを渡され、再びチャレンジするもやはりうまく撮れず(背景は真っ白ガス空ですから、露出をプラス補正するかストロボ焚くのが今回は正解)、挙げ句の果てに「自分で撮るからもういいっっっっ!」とカメラを取り上げられ、でも自分撮りじゃあなおさらうまく撮れないのになあと思っている頃にみそラーメンが出来ましたので、その後のことはよくわかりません。
でもきっと仲のよいご夫婦なんでしょうね。大助花子の漫才を見ているかのようでした。
2008年9月なかごろ記
クスサン
書店の入口にクスサンがいました。ときどき飛び上がって明かりに向かって突っ込みますが、しばらく飛ぶと力尽きたようにタイルの上に落ちてしまいます。
自転車の鍵を開けながら、しばらく様子を見ていました。
人が途絶えた隙を狙って写真を撮ってみたり(夜の書店入口でしゃがみ込んで写真を撮るのは少し変な行為に思えて、人目をはばかってしまいました)。
書店に入る人々がすぐそばを通りますが、大きなガの存在に気付く人はほとんどいません。パンプスの細いヒールで踏まれそうになったときはどきっとしました。
2008年9月なかごろ記
アオダイショウ
幼体を見つけました。確かにマムシと間違われそうな色模様ではあります。少しいじったらこんな姿勢になってしまいました。すみません。
子どもの頃、本家に行く途中の細い道に石垣があって、隙間からからたくさんのアオダイショウがにょろにょろ首を出していたのを覚えています。自宅には池があって、そこに入り込んでいたカエル(殿様か東京達磨)を狙ってヤマカガシが泳いでいたりしました。
以前はヘビってたくさんいたと思うのですが、池も埋めちゃったし、近くの田圃もほとんどなくなっちゃったしね。見かけなくなったのはそれだけ環境が変わったってことでしょう。
でももしかしたらヘビたちは案外しぶとくて、目線が地面から高くなって外での時間が少なくなった、自分の生活の変化のせいかもしれません。
2008年9月なかごろ記
チゴハヤポタ
円内にチゴハヤブサが一応写っています。コンデジの換算100ミリ端ですから、ちょっとトリミングしてみましたがこんなものです。
私の場合、情報をもらわないと一般的でない鳥はなかなか見ることができないのですが、珍しくここは通勤途中に自分で見つけたチゴハヤの繁殖ポイントです。
その後やっぱり情報が流れ、大砲レンズが並んでしまったらしいという噂を聞き、また異動で通勤ルートから外れたこともあって、自宅からそれほど遠い場所ではないのですが足が遠のいていました。久しぶりに見に行こうと思い立った9月最初の日曜日。
自転車を止めるとすぐにチゴハヤブサは現れました。鳥屋カメラ屋は誰もいなくて、時折近所のおばさんが通るだけ。無事繁殖を続けていたことにとてもほっとしました。
時折声を上げて周囲を飛び回ります。旋回するときは鋭いシルエットの翼と赤い下腹、黄色くたくましい脚がよく見え、とても印象的でした。人目を気にして小さな双眼鏡しか持っていかなかったのはちょっと失敗でした。もうすこししっかり見たかった。
若1羽、成鳥を2羽確認し、15分ほどで満足して切り上げました。ほかにはコゲラ、イカル、オナガ、ハシボソガラスなど。
続いて、いつぞやチゴハヤ繁殖の可能性があるとよたろうさんから教えていただいた某所へ移動。自転車でチゴハヤ繁殖地巡りとは贅沢な話かもしれません。
結果的には2番目のポイントは完全な空振り。少し離れた場所のもう1箇所にも行こうかと一瞬思いましたが、暑くて暑くてお腹も空いたし、やっぱりここまでにしました。
2008年9月なかごろ記
目覚ましモズ
窓を開けて寝るのはもうちょっと寒すぎるかな…そんな季節になりました。朝はモズの高鳴きで目が覚めたり覚めなかったり。
2008年9月なかごろ記