過去の野外手帳 -2005年5月 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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◆ニリンソウの毒 ![]() ニリンソウの絨毯が広がっていました。 キビタキの声だけが響く静かな森は、聞きしにまさる天国のような場所でした。 天国…、とつぶやきながらふと不安に駆られました。 私が天国(地獄)に召される(落とされる)頃になっても、ここは変わらず、ニリンソウの楽園であり続けることができるのでしょうか。 齢重ねて数十年後、今と同じようにあんぐり口を開けて、この風景を眺めていたいと思ったのです。 それほどまでに魅惑的な光景でした。 ニリンソウは一応無毒ということですが、ちょっと毒にやられてしまったようです。 2005年5月おわり記 ![]() スミレ図鑑を買ったものの、あまりの種類の多さと微妙さに、適当に見て眺めて楽しめばいいやと、早々決め込んだ次第。 前から一度歩こうと思っていた長野市内の里山へ。登山口を探し当てるのに苦労しましたが、歩き出せばスミレスミレスミレの小径(多くはたぶんタチツボ系、でもそこから先はあまり追究しない決心?でございます)。 霞む白馬を眺め、スミレその他の花を愛で、鳥のさえずりに目は中空を彷徨うが如く、ふらりふらり春の小径を独り歩ければ、それでよいのでございます。 2005年5月おわり記 ◆野生 山で哺乳類に会うことは決して多くはありませんが、それほど少ないわけでもありません。茂みの向こうからカサカサ、ゴソゴソと音が聞こえると、いつも「クマか!?」とドキリとするのですが、クマとの遭遇はまだ未体験です。 私の場合、一番遭遇回数が多いのはニホンカモシカです。 ![]() 森のリスの動きは、野生の躍動感に満ちあふれた見事なもの。機敏で柔らかい身のこなしです。リスにとってケージに入れられるのは、相当にかわいそうなことだろうと思ってしまいます。 ノウサギは、冬に足跡を目にすることは相当に多いのですが、本人を目撃することはなかなかできません。いつかは見たいと思い続けていたのですが、ついに先日姿を見ることができました。 飼いウサギのイメージとはやはりずいぶん違いました。右斜め前方、斜面を駆け上っていく茶色い弾丸。双眼鏡をのぞく間もなく、すぐに姿を見失ってしまいました。 ほんの一瞬でしたが、印象は強烈。やはり、野でこそ輝く命です。 2005年5月おわり記 ◆年に一度は家族で鳥見 ![]() 妻、子どもたちの鳥発見能力は年々向上、遠くの小さい鳥影にも私以上の反応です。 どんどん鳥を見つけながら、芽吹き前の明るい森を歩いていきました。 今季はクロツグミと相性がよくて、今回もじっくり堪能できました。他の鳥も割と近い距離で見ることができて、とても楽しめました。 同じように家族で来ていた中学生くらいの女の子に、「あそこにいますよ」と教えてもらったのですが、飛んでしまって、息子たちの初コルリはならずです。 2005年5月はじめ記 ◆5月7日の戸隠森林植物園 ![]() 人は少なく、クマの心配をするほど。静かな森を楽しんできました。 時刻が時刻ですからコーラスは望むべくもなく、ちょっとだけ期待していたノジコにも会えませんでした。 でも、夕日に輝くコルリにオオルリ、キビタキを見ることができて満足。鏡池では、オシドリ夫婦が逆光の水面を美しく泳いでいました。 帰る頃には西岳に太陽が沈み、気温がぐっと下がりました。翳りゆく森に響くクロツグミの歌がなかなかよかったです。 2005年5月はじめ記 ◆5月5日の戸隠森林植物園 今朝は気持ちよく早起き。 一昨日に比べ、アカハラがよくさえずっていました。3日は寒すぎたのでしょうか。 歩き始めからクロツグミやコルリ、キビタキにばっちりご対面でいい感じ。特にカラマツの梢で伸びやかに歌うクロツグミは、いつまで見ていたかったです。ただ、キビタキはまだ少な目の気がします(メスが元気でした)。 爽やかな鳥見となるはずだったのですが、一番奥に入ったところで突然激しい腹痛に見舞われました。 トイレまで1kmはあります。そこまで持つかどうか、いや持たなければ困ります(ご飲食中の方、お読みになるのはここまでにしてください)。 今春まだ見ていないキバシリに心残しながら、キバシリポイントは素通り。キクイタダキの愛らしい表情もじっくり見る余裕がありません。 木道では他のバードウォッチャーに迷惑をかけないように、足音おさえてそろそろ歩きです。長い長い道のりでした。ぎりぎりでした。 無事トイレを出て、ふうと息を大きくついて歩き出せば、そこで軽やかに戯れるのは2羽のキバシリ。どうも「ウン」がよかったようです。 ![]() ワシタカを見てません。上空不注意です。
◆5月3日の戸隠森林植物園 夏鳥は一通り来ているかなというところ。 キビタキやアカハラは個体数としては結構見たのですけど、まだ旅の疲れが抜けていないのか、色気より食い気なのか、さえずりは控えめでした(コルリ、クロツグミはもう平常運転という感じでしたけど)。 ちょいとコースを変えれば思ったより人も少なく、冷えた空気と小鳥たちの声に包まれて気持ちのよい朝でした。 ![]()
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