過去の野外手帳 -2004年2月 | ||
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◆深山頬白浮かれ気分 ![]() 足取り軽く坂道を下ると、 日本野鳥の会長野支部探鳥会とばったり。 私も支部会員(属性:ユーレイ)なのですが、この日ここで探鳥会があることをすっかり忘れていました。ちょっとばつが悪かったです。 Fatmanさんや、 BBSでお名前を見かける方々とニアミスだったことも後でわかりました。この時は全く気付かなかったのです。 嬉しさで、まわりもよく見えないくらい浮かれていたのでしょう。ミヤマホオジロは、そんな気分にさせる鳥でした。 この日は、2月にしてはとても暖かい日でした。 昼前には家に戻り、蕎麦打ちを少し手伝いました。これだけ大変なんだから、店じゃ高いのも分かるよね-と、 ちょっと太目の冷たいざる蕎麦をおいしく食べました。 2004年2月おわり記 ◆ファミリースノーハイキング ![]() 雪はべちゃべちゃと重く、この間までのパウダーに覆われた神秘的な森とは全く違う雰囲気でした。 トレースが縦横無尽に走っていました。この日は陽気に誘われて、たくさんのハイカーがスノーハイキングを楽しんだようです。 下記の「雪鯨」は、XCスキーに踏まれて見る影なく崩れていました。 小1の息子(左端)は重い雪にかなり消耗、でも少し無理して歩かせてしまいました。 小4の息子(奥)は体力がついてきて余裕シャクシャク。 カミさん(手前)は「(スノーシューは)かんじきとは勝手が違うね」と、雪国育ちらしい通な感想を述べていました。 重い色の空でした。時折太陽が顔をのぞかせると、木の影が美しい模様となって現れますが、数秒の命。 雲の動きに合わせてふっと消えていきます。 2004年2月おわり記 ◆もうすぐお別れですね ![]() 相変わらずの人気で、たくさんのギャラリーが取り巻いていましたが、 全く意に介しないで、ひたすらぱくぱく採餌に励んでいました。飛ぶところを見たかったのですが、 この長い間この地にとどまってくれただけでよしとしましょう。 もうすぐコハクチョウたちの北帰行が始まります。カナダヅルもまもなく北へ帰っていくでしょう。 ここ数日、最低気温がマイナスになりません。今日はタテハチョウの仲間が飛んでいるのも見ました。 冬鳥達との別れの季節が近づいています。 2004年2月おわり記 ◆休日 ![]() いつまでこうしてそろって遊べるのやら。 鳥見もスノーシューも山歩きもしたいけど、一人歩きが好きだけど、 家族と過ごす休日がやたら貴重に思えてならない今日この頃なのです。 2004年2月なかごろ記 数年前のことですけど、何人かでアルプス行きを決めたとき、 あまりつきあいのなかった同僚にも行こうよと声をかけたことがあります。 親はヒマラヤまで行ったと話に聞いていたので、山好きに違いない、きっと話に乗って来ると思ったのです。 ところが答えは絶対にNO!でした。山なんて大嫌いだ。 そんな激しい言葉に、家を空け山登りに熱中していく親と、 その帰りをさびしく家で待つ子どもの姿を見てしまったような気がしました。 休日に一人山へ向かうとき、いつもこの時の憶測を思い出します。 そしてハンドル握る自分の身勝手さを、後ろめたく思うのです。 2004年2月おわり追記 ◆雪鯨 ![]() 雪の海から浮かび上がってきたマッコウクジラを想像してしまいました。マッコウクジラの本物を見たことはありませんけど。 みなさんなら何を想像するのでしょうか。 美しい造形を探して歩く、ちょっと素敵な森の時間を過ごしています。 2004年2月なかごろ記 ![]() 今月上旬のトップイラストです。 これからお出かけ。車に乗りこもうとすると、向こうの電線にシメ発見。 積みっぱなしの双眼鏡とスコープを出して、家族でプチ鳥見。 その時の様子を思い出しながら描いてみました。 これまで家族で何度か出かけた豊科のハクチョウには、今季誰もつきあってくれません。 初夏の戸隠には、ここ3年ほど家族で鳥見に出かけていますが、それもいつまで続くやら。 今年は危うい気もします。でも、いろいろな鳥たちが、いろいろなところで生きているってことは伝えたいと思っているのです。 2004年2月なかごろ記 ◆戸隠報告 ![]() 雪の森や野原を歩くことにすっかりはまっています。 左:セルフタイマー撮影(撮っているところを端から見るとかなり変) 左中:池の上ではしゃぐ学生チーム(知らない人たちですが) 中:埋まる鳥居(さすがにまたげません) 右中:背景は戸隠山(トレース皆無で気持ちいいし、疲れるし) 右:立ったままの休憩風景(ふわふわ雪で、一度座ると立つことが難しいです)。 2004年2月なかごろ記 ◆中年ナウシカ ![]() 飯綱でイスカが出ているので、そういえばこの山にもアカマツたくさんあったしねぇと、 スノーシューとストックをもって山に入りました。 もちろん、世の中はそんなにうまくできていなくて、イスカの声さえ聞けずじまい。 尾根上の小さなピークまで登り、ぼんやり森を眺めて帰ってきました。 雪の森を歩くと、時々木々の枝から雪がさーっと落ちてきます。本当に軽い粉雪が、音もなくシャワーのように全身に降り注ぎます。 ふと思い出したのは、腐海の底を歩くナウシカ…。(^_^;) ナウシカファンから冗談もいい加減にしなっと怒られそうですが、でも、雪が降りかかる時々の数秒間は、 カメラと双眼鏡を守りながらも本当に清らかな気分でした。 写真右はイスカのかわりに出てきてくれたアカウソです。 2004年2月はじめ記 ◆オシドリの落とし物 ![]() 餌付けはあまり好きではないですけど、そういう場所でもないと近くで見ることも出来ないので、 餌をあげているオジサンの隣りに座り込んでじっくりその姿を眺めました。 この羽の形や色は進化論で説明できるのだろうかなどと 高邁な思考に耽っていたわけではないですけど、自然の造形の不思議さに見とれていました。 羽があまりに美しい分、なんとなく無表情に見えてしまうオシドリですが、こんなかわいい仕草が撮れました。 何落としたん?(長野方言ですね)と聞きたくなりました。 2004年2月はじめ記 ◆青い影 一人雪原を歩きました。あまりの影の美しさに息が止まりそうでした。 ![]() 2004年2月はじめ記 |
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