過去の野外手帳

〜2010年7月

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今年も日帰り

まだ7月の記事。頭が腐りそうだったので、有休とって日帰りアルプス。

ここ3,4年、泊まりの山に出かけていませんが、都合がつかなかったりいろいろあったりで、まあ仕方ないです。山に行けるだけよしとしないと、ですね。

自宅出発後5時間後、山頂に立てました。雲が多めでしたが、素晴らしい眺め。やっぱり山は気持ちがいいと思いました。

日帰りアルプス

地元らしいカポーがいて、「私は○○のオンナでーすっ!」と女の子が叫んでいました。2人の関係を山の神様に報告していたようです。

山頂には20分の滞在。

花を愛でながら下ります。途中雷鳴が聞こえてきたので、ペースアップしました。

行きも帰りも見事なキヌガサソウに心ひかれました。雪融けが遅いせいか、チングルマの大群落があちこちに残っていました。一番「お花畑」って感じがする光景です。ハクサンシャジンは、見上げてみると新鮮なフォルムでした。

チングルマなど

他にもたくさん咲いていて写真もたくさん撮りましたが省略。

鳥はホシガラス、ウグイス、カヤクグリ、メボソムシクイ、ルリビタキなど。ここのルリビタキの囀りは、「尻下がり度」が少し足りない気がしました。

2010年8月おわり記

花と展望の山歩き

もう8月も終わりが見えてきたというのに、7月の話を今頃書いているありさまです…。

7月中旬以降は忙しかったのですが、積み重なった仕事をこれまで以上にない集中力でやっつけて、海の日がらみの3連休のうち、1日だけ山歩きの日を確保することに成功。^^

青空の下、カッコウとホオジロの囀りを背にスタート。標高を上げるとビンズイのディスプレイフライトが見られました。

テガタチドリなど

夏の花を楽しみながら登ります。右上はテガタチドリ。左下はマルバダケブキのつぼみ。このマルバダケブキがだんだんにつぼみをもたげてくる姿がとても面白くて、たくさん写真を撮ってしまいました。↓

マルバダケブキ

上信国境の山頂に到着。登るときにはほとんど人に会いませんでしたが、頂上では結構な数のハイカーがのんびりと過ごしていました。西には北アルプスのほぼ全山が見えます。南アルプス、中央アルプス、八ヶ岳、富士山も。7倍の双眼鏡で金峰山の五丈岩も見えました。

アマツバメが乱舞する空を眺めながら味噌ラーメンとおにぎりの昼食。

下山はやっぱり花が楽しい。左上からベニバナイチヤクソウ(仰角で撮ったら意外な造形)、シロバナハナニガナ(なぜか好きな花)、ウスユキソウ、そしてカラフトイバラでいいのかしらん(カラフトイバラなら本州ではかなり分布の限られている種ということになりますが…)。

ベニバナイチヤクソウなど

2010年8月おわり記

ヒメボタル

長野市内某所の山道で、森の中で明滅する光を見ました。LEDのように歯切れのよい発光パターンは、ぼんやり光るゲンジやヘイケとは異なるもの。

最初はホタル以外のものではないかと思ってしまいました。クリスマスツリーの電飾を誰かがここにつけたのではないかとか(そんなに光は強くなかったですが)、スパンコールみたいなものが枝から下がっているのではないかとか。
あちこち見たわけではないのですが、その場所だけでも数十匹はいたと思います。

調べてみると、その光り方の特徴からどうやらヒメボタルらしい。でも光を見ただけで、本体というか個体を見てはいませんし、本当にそうなのか自信が持てませんでした。
里山の生態系に詳しい里の環倶楽部の掲示板で相談してみたところ、可能性はあるが希少種とのお答えをいただきました。埼玉ではあまり情報がないとか。

そんな珍しい種類の訳はないしな…と思っていたところに、次のような新聞記事が。-----以下引用(信毎web

7月23日(金)
長野市近郊の標高1100メートルほどの山中で、例年より早めにヒメボタルが発生、幽玄な世界をつくり出している。
ヒメボタルは山ボタルとも呼ばれ、標高1000メートル以上の山中に生息。発光間隔がゲンジボタル(約2〜4秒)やヘイケボタル(約1秒)と比べ、0・6秒と短い。光は交尾のため雄雌が存在を知らせるシグナル。約100メートル余の道沿いの草むらや杉林の地面近くを、チカチカ、チカチカと点滅を繰り返しながら縦横に交差する。(中略)ホタルが発光するのは7月23日前後の約1週間。そのうち数が多いピークは2日ほどで、見事な乱舞を見られるチャンスは少ないという。(以下略)

-----引用ここまで

もう少し詳しく調べてみると、私が発光を目撃した場所近くでもヒメボタルの生息が確認されていることが分かりました。記事の場所と私が見た場所が同じかどうかは分かりませんが、ようやくヒメボタルだったんだと確証が持てました。

5〜7mmほどの小さな陸生のホタルで、幼虫はカワニナではなく陸生の巻貝を食べるとのこと。ヘイケやゲンジとはかなり違う生態のようです。
また、メスは飛べないので生息域を拡大する力が弱く、伐採や伐採によって容易に生息域が消えてしまうことなどを知りました。

-----以下引用(asahi.com

2010年5月26日7時37分
開発の危機が迫るヒメボタルの国内最大規模の群生地、相生山(あいおいやま)緑地(名古屋市天白区)で、今年も無数の光の乱舞が始まった。
住宅地に残る123ヘクタールの広大な相生山緑地は、名古屋市が進める道路計画で分断される予定だ。しかし、ヒメボタルはメスの羽が退化して、長い移動ができない。緑地が分断されて生息地が狭まると、絶滅に追い込まれるおそれがあるとして、地元住民や市民団体「相生の里山連絡会」などが工事の中止を市に求めてきた。(以下略)

-----引用ここまで

ホタル保護活動というと、カワニナを増やしたり水路の整備をしたりというイメージがあり、ヘイケやゲンジについてはそれなりの成果が上がっている場所が多いと思うのですが、ヒメボタルの場合はそれこそ生息環境そのものを守らないと絶えてしまう種類。
人間の生活の利便性とのせめぎ合いが難しいです。
名古屋のケースも渋滞解消や生活道路の通り抜けを防ぐための市道建設ということ。

引用元では1000m以上の山中に見られるという表現でしたが、名古屋でも生息できるということは、標高云々ではなく、長野の平地部では適地がすでに失われてしまっているのかもしれません。

餌となる陸生の巻き貝が生息できるような適度にしめった環境や、オスが飛べる空間、照明の害が及ばないことなど、生息地はきっと微妙なバランスで成り立っているのではないかと思うわけです。

これまでヒメボタルのことを知らなかった私が言うのも何ですが、失われるものが大きすぎると感じます。長野はもちろん、名古屋のヒメボタルの生息環境が守られることを願ってやみません。

願うといえば…
ゲンジボタルといえば長野県では辰野町が有名ですが、こんな問題が。観光とかの話になってくると、犠牲になるのはやっぱり自然。
岩手県二戸市のヒメボタル鑑賞会のページには、以下のような記述がありました。

-----以下引用

○車のライトに気をつける
ホタルは車のライトがあたると飛ぶのをやめてしまいます。できるだけ離れた場所に車を止めてそこから歩きましょう。
○懐中電灯は必要最低限に
山の家に常備してあるホタルにやさしい赤いセロハンを貼った懐中電灯を活用してください。(数に限りがあります)
○フラッシュなど強い光は厳禁
ホタルの撮影は事前に技術を勉強しましょう。
○静かに観賞する
ホタルは大きな声や物音にも敏感です。

-----引用ここまで

ヒメボタルも観光地化とかカメラマン殺到とか、そういう話にならないことも願います。

2010年7月おわり記

目覚ましカッコウ

目覚ましカッコウ

ベランダからぱちり。

2010年7月なかごろ記

とりあえず志賀

ゴゼンタチバナなどお茶漬けとオリーブオイルをかけただけの簡単スパゲティの昼食をとり、息子を部活へ送り出し…。

家族(子世帯)みんないなくなってしまったので、私も出かけようかと思いつつ、もうこんな時間、さえない天気。

とりあえず志賀に上がってみることにしました。

薄暗い山道を歩き始めます。キビタキが鳴いていましたが、次に聞こえてきたのはルリビタキのさえずり。ちょっと妙な取り合わせです。ホトトギス、カッコウ、ウグイス、コガラ、シジュウカラの声も聞こえてきました。

林床にはギンリョウソウが目立ちます。大好きなマイヅルソウもたくさん咲いていますが、ただでさえ薄暗いのに森の中はさらに暗く、ぶれてしまってうまく撮れません。

登山道はひどいぬかるみ。足首までむにゅうと潜る場所もありました。
ハイキングらしい男女の学生グループが降りてきましたが、ぬるぬる斜面におっかなびっくりもいいところ。若さと反射神経とで辛うじて転倒を免れていました。

標高を上げていくと、クロジの声があちこちから聞こえてきました。すぐ近くでも鳴いていましたが、葉が茂っていてどうしても姿を見つけることができませんでした。

ぽつぽつ雨が当たってきたので、退散です。

2010年7月なかごろ記

ご近所ポタ

ポタ風景忙しがっていたり、いろいろ用事があったりで、なかなか外遊びができない週末がつづいています。

でも、何もしないまま休日を終えてはいけないと思い、ぽかりと空いた夕方、ショートポタリングに出かけました。
久しぶりの自転車で、ペダルは重く感じましたが、坂を上るのは案外楽しめました。

こんな時間の、こんな田舎道なのに、ロードバイクやクロスバイクに乗った人に何人もすれ違います。
脇道にそれ、さらに脇道にそれ、さらにそれてたんぼ道。ホオジロやイカルの声が聞こえてきました。

2010年7月はじめ記

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