過去の野外手帳

-2009年7月

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クロジ・キクイタダキなど

記事にするまでに時間が経ってしまって、覚えていないことも多いんですが。
登り始めはクロジ鳴く森。

イワカガミなど

白いイワカガミを見つけ、「もしかして突然変異!?」って思ったけど、調べてみるとそうじゃないみたいです。

ピーク

この日見えた唯一のピーク。
このあたりでばさっと飛び立つ猛禽を見ました。ハチクマっぽかったですけど、姿を見たのはわずかな時間で、自信ありません。
樹冠からは、キクイタダキの細かく震えるような囀りが絶え間なく聞こえてきていました。その他、メボソムシクイ、ルリビタキなど。

午後になると、鳥の声もあまり聞かれなくなります。そんな森の静寂を破るのはカケス。近くで鳴かれて、ちょっとどきっとしました。

クロベ

尾根で出会ったクロベの大木が、静かに語りかけてきます。

2009年7月おわり記

アマツバメに諭される

梅雨明けしたらしいですが、梅雨空です。
ガードレールをひょいと跳びこえたら、着地に失敗。路面にしりもちをついてしまい、そのままごろん。背中までびっしょり濡れてしまいました。
いつまでも若いと思うなよっ!と上空をアマツバメの大群が乱れ飛んでいました。

2009年7月なかごろ記

久々戸隠

久しぶりに戸隠に行ってみました(タイトルそのままですが)。

戸隠の虫

この時間なら静かなあと思った訳ですが、予想通り、鳥見・鳥撮の人はわずか。超望遠レンズを担いだ方々は、東屋のある辺りに数人が集まって暇そうにしているのを見かけただけでした。

またしてもカポーの話で恐縮ですが、どうみても訳アリアリの中年カップルが、
男:「あれがエナガだよ、混群を作るんだ」(腰に手を回しながら)
女:「かわいい…」(頬を肩に寄せながら)
男:「君の方が…」(ワタクシの妄想)
と双眼鏡片手に木を見上げていました。今ひとつ爽やかでなかったですけど、戸隠の懐は深いのです。

モリアオガエル卵塊

鳥では(って、もちろん人を見に行ったのではなくて鳥見に行ったのですが)、緑の葉陰のコムクドリ、元気いっぱいミソサザイ、落葉松天辺のノスリが印象的でした。
そして確かに訳あり2人連れの言うように、カラ類がなかなかよかったのです。夏鳥の囀り全盛の季節には、どうしてもそっちばかり見てしまうのですが、やっぱりカラはかわいいやね。戸隠でヤマガラを見たのは、かなり久しぶりのことでした。

2009年7月なかごろ記

田んぼ

6月にちょこっと田んぼ仕事を手伝う機会がありました。時折通りかかって目や耳にする、自分が仕事した田んぼに“湧いた”生き物は愛おしいものです。

アオサギカエルはたぶん東京達磨(識別自信なし)。
水をかけたのと同時に一斉に鳴きだして、どこにこんなにたくさんのカエルがいたんだろうと毎年不思議に思います。普段は気配ないですから。
その年は休耕しちゃったりとかで、当てが外れた人たちはどうするんだろうとか、そんな心配もしたりします。
そのうち無数のオタマが泳ぎ出しまして。これも素敵な光景。

苗が小さい頃は、道端からもタニシの這った跡が見えます。水のない期間はかなり長いのに、よく持ちこたえられるものだと思います。たくましいです。

休眠卵になって出番を待っていたらしい、ミジンコやカブトエビやホウネンエビの営みも、本当に美しく神秘的です。田んぼは命にあふれている、6月はそんなことを改めて感じた月でした。というわけで、これもまだ6月の記事です。

ふらり飛んできてその命を啄むアオサギも、田んぼの素敵な仲間なわけです。こういう風景は好きだなあ。

2009年7月なかごろ記

カポーとすれ違う

湿原と花

聞こえてきたのは、なぜか湿原にはあまり関係ないはずのヤブサメの囀りでした。湿原の縁にはレンゲツツジが咲き、ヒメシャクナゲが盛りでワタスゲがちょこっとでした。
んー、そのくらい。えっとまだ6月の記事です。書かずにいるうちに細かい素敵なことは忘れてしまいました…。

木道にはカポーが数組いたことは覚えています。「何もなくてつまらなぃ-」「そーだね」とか言わず、こんなところをデート場所に選ぶカポーはなかなか素敵なカポーじゃないかっ!と思う反面、一人で歩いていて彼らとすれ違うのは、やっぱりほんのすこしだけ寂しい気がしないでもない気がしている感じっぽいかも。

2009年7月なかごろ記

特別うまいものでもありましたか?

T字路のカルガモ

わずかに残されたT字路脇の田んぼで餌を採るカルガモたちでありました。
私の視線を感じたのか、きょとんとした顔でこっち見ていましたけど、人の視線が気になるならば、何にもそれなりに人の通るこんな場所で食事しなくたって…と思うのです。でもきっとカルガモの事情とか理由とかというものがあるのですね。

2009年7月はじめ記

我ながら気持ち悪い

アオジなど

後で数えてみれば25種ほどは出ているのですが、やはりこの時期、鳥は少なく感じます。囀りをあまり聞けないのが一番の要因ですよね。
囀っていたのは、ホトトギス、サンショウクイ、ウグイスにセンダイムシクイ、ミソサザイ、アカハラ、クロツグミ、コルリ、キビタキ、アオジ、ノジコ…と、こう名前を挙げるとそれなりにいたようになってしまうのですが、聞く機会はやっぱり少なく、静かな森でした。

見上げる森

今回印象的だったシーンは、コサメビタキの幼鳥への給餌を見ることができたこと。それからノジコの声が聞こえるなあと思っていたら、ひょいと目の前にノジコが現れたこと。
よくネットで見かける、カワセミを「カワちゃん」とか呼ぶ趣味は自分にはないと思っていたのですが、思わず「ノジノジだあ…」とつぶやいてしまいました。PC画面での「カワちゃん」はまだ「アリ」のように思いますが、リアルに「ノジノジ」は我ながら気持ち悪い。

以上6月の記事。

2009年7月はじめ記

久しぶりの山歩き

コルリとウグイスの声が響く小径を登ります。マイヅルソウの群落を楽しみながら標高を上げていくと、次第にルリビタキやメボソムシクイの声が聞こえてきました。鳥相が変わっていくこういう感じがとても好きで、山に来たなあって思うのです。

山道

重い思い(ここは笑ってもいいところです)をして持っていった双眼鏡ですが、使う機会はほとんどありませんでした。辛うじて青いルリビタキを見ることができたくらいです。
葉の茂った森ではなかなか鳥を見ることはできません。でも、その緑濃い森の姿がとてもよかったです。忙しがっていてどこか乾いていた気持ちに、すっと染みこんでくるような色でした。

ツマトリソウなど

白花のいろいろ。

イワカガミの道

この辺りではウソやキクイタダキの声を聞きました。

3時間ほど歩いて駐車場所に戻りました。ピークに立つことなく、団体の登山者と一度すれ違ったくらいの、静かな平凡な、素敵な山歩きでした。

以上6月の記事。

2009年7月はじめ記

青葉の頃

夜、外で縄飛びトレーニング中の息子(部活にすっかりはまっています)から、「お父さん、フクロウがいるよ」との一報を受電、双眼鏡を装備の上、出動し待機しました(2階リビングからベランダに出ました)。

聞こえてきたのはアオバズクのホーホー。
「あそこあそこ」と息子の指示で夜の空を凝視すると、近くの電線に鳥影。双眼鏡の視野にとらえてみれば、色こそはっきりしないものの、闇に浮かぶまあるい頭のシルエットはまさにアオバズク。

自宅で見るのは初めてです。しばらく見ていると、辺りを飛び回るもう一羽も確認しました。子どもの頃、田んぼばかりだった自宅周辺は宅地化が進んでいて、家から見えるのも家ばかりになりましたけど、彼らが生きていける自然は残っているのだと嬉しくなりました。

二重ガラスの防音性能はそれほど高くはないそうですが、やはり窓を閉め切ってしまうと外の音は聞こえにくく感じます。テレビを付けていれば余計に。
でも、部屋に戻って耳を澄ませてみれば、まだホーホーは小さく聞こえてきました。

息子よ、今夜はありがとう。

2009年6月はじめ記

目覚ましカッコウ

ずっと夜更かしは得意で朝は苦手だったのですが、年を重ねてきたせいなのか、この頃はすぐ眠くなってしまうし、朝は割とすきっと起きられるようになりました。

でも、この頃は彼のせいでよけい早く起きてしまうといいますか…。そう、カッコウです。
別に、至近距離だったり、特に大声が聞こえたりではないんですが、どうも彼が鳴いていると布団の中にいる訳にはいかなくて、もそもそはい出してきてしまいます。

カミさんの表現を借りますと、「今日もカッコウの声とともに飛び起きていったね」というような行動らしいです。飛び起きてはいないと思うんですけど。

昔から目覚まし時計の音は聞こえなくて、今でもアラームで起きることは苦手。でも、なぜか電話の音ではぱちっと目が覚めます。なぜか呼び出し音は聞こえるんです。
で、カッコウの声も聞こえると。^^;
まあ、オナガモズでも目は覚めるんですが(目覚ましシリーズ)、カッコウだと格段に爽やかに目が覚めちゃいます。

電線郭公

ベランダに出てみると、50mほど先の電線にて一生懸命鳴くカッコウを見つけました。この辺りはオナガがそこそこいるので、それ狙いなんでしょうね。
オナガの立場もあるので、頑張ってほしいような頑張ってほしくないような。
赤も白も頑張れ!というところです。

2009年6月はじめ記

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