過去の野外手帳

-2008年7月

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白い花々

針葉樹林の花針葉樹の森を登ります。いきなりの急登に脈拍が上がるのが分かりますが、苦しさはありません。これは自転車効果でしょうか。

ヤブサメ、コルリ、クロジの声。標高を上げるとホシガラスも姿を現しました。

足下には白い花々。
左上のカニコウモリは、山を始めた頃、中央アルプスで教えてもらった花です。カニコウモリカニコウモリと、樹林帯の登りの辛さを紛らわすかのように唱えていました。でも今では、深い山にぴったりの佇まいが好きになりました。

左下のミヤマニガイチゴは、手元の図鑑では名前が分からず、でもイチゴっぽいなと検索を重ねてやっと名前が分かりました。行き着いたのは「野生植物写真館」です。

ネットで検索といえば、下の記事のシロオビクロナミシャクという蛾は、「みんなで作る日本産蛾類図鑑V2」で同定できました。ここはよくお世話になっています。

このように、有益な情報をこつこつと手間と時間をかけてアップされているサイトってすごいと思います。
このサイトも何かの役に立てるといいんですが、それだけの知識や情熱はないし、これまで通り、輪郭が曖昧な独り言を通り書き連ねていくことにしましょう。

頂上まで行った山登りは久しぶりでした。展望はほとんどなく、遠くから雷鳴が聞こえてきたので、5分も経たないうちに下山に移りました。下りに使う筋肉の筋力アップに自転車効果は薄くて、ちょっときつかったです。でもとてもいい気分でした。

2008年7月おわり記

ワタスゲの頃

7月初めの野遊びの更新が今頃になってしまいました。レンゲツツジが咲いていた頃ですから、だいぶ季節が進んでしまっています。
出発は11時過ぎ。なので短時間のお気楽ルートにしました。家を出てから地図を忘れたことに気付きましたが、何度も歩いた道なので大丈夫でしょうということで。でもちょっと反省。

湿原周辺の花虫

駐車場近くに人は絶えませんが、少し歩くと人にはほとんど会わなくなります。高そうなレンズを付けた一眼と三脚を担いだご夫婦に、「ここはどこに行く道なの?」と聞かれましたがあまり親切丁寧には答えませんでした。もちろん正しい情報は伝えましたけど、山では道が分からないなら引き返した方がいいんです。

シロオビクロナミシャクがひらひらと舞い、ハクサンシャクナゲ咲く道をずんずん下ります。ここにはトンボが行き交う小さな流れがあります。なんとか写真に撮って後で調べてみると、ヒラサナエらしい特徴を備えているようでです。むじなさんCrescentさんにもご助言いただきました。

休憩もそこそこに登り返します。ヒオウギアヤメが咲く一角にでました。後は湿原の木道を辿るだけ。ワタスゲに向かって何度もシャッターを切りたくなるのは毎度のことです。

2008年7月おわり記

ジテツーフクロウ

自分でもやっていることはちょっとおかしいと思うんですけど、帰り道にわざわざ台地に登ってみること数度。荒廃した畑の背後には割と深い雑木林で登り切った先は果樹園という環境です。このサイトで何度か出てくる「灯台もと暗しの森」に谷をはさんで隣接する区域です。

真っ暗な山道はとても不気味なのですが、ヨタカでも鳴かないかなあという気持ちの方が勝っていました。そして…。

発見その1:数は少ないですが、台地を割って流れる川にホタルを見つけました。早い時期ならもう少し見られそうです。

発見その2:ライトに照らされた逃げていく獣の後ろ姿、あのしっぽはキツネっぽい。

発見その3:タイトルにもあるようにフクロウを確認しました。最初、フギャーフギャーと発情期のネコに似たような声を聞き、でもネコじゃないよと少し心拍数が上がったのですが(急坂登ってきたしね)、その直後ホーホーゴロスケホーとおなじみの声がしました。こんなところにもいるんだというのが率直な感想です。

2008年7月はじめ記

空振り

虫取り

クワガタを求めて行ってみたものの。カナブンやカミキリムシは見つかりましたけどね。メジロが盛んに鳴いていました。蚊も盛んに襲ってきました。

2008年7月はじめ記

ノジコ落鳥

ノジコ 湿原の木道の上で見つけました。ここでこれまでにノジコの声や姿を確認したことはありません。
移動中に事故にあったのだろうかなどとあれこれ想像をしました。でも周囲の状況から何かにぶつかったのではないだろうし。鳥インフルエンザ?まさかね、と思いつつ、これまではこういうとき風切羽を1-2枚抜かせてもらうことが多かったのですが、なんとなく自重してしまいました。

今春、十和田湖やサロマ湖で見つかったハクチョウの死骸から強毒性のH5N1型鳥インフルエンザウイルスが見つかったというニュースが、自分にも微妙に影響していることを改めて意識しました。

2008年7月はじめ記

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