過去の野外手帳 〜2006年6月

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◆林道をゆけば
林道に張り出す枝を少し気にしながら、車をゆっくり進めます。
あちこちに咲き乱れるタニウツギ。時々車をとめては美しい花を眺め、山懐に分け入った休日でした。

この日、ツツドリを見ました。私にとってこの鳥は、声はすれども姿が見えない代表格です。
過去の野帳をめくってみれば、姿を眼にしたのは1978年の三登山以来です(恥ずかしながら、他に見た記憶ありません)。
近くで聞く声はかなりの迫力でした。
2006年6月なかごろ記


◆虫よけは必須
夕暮れ近い薄暗い森。浅く斜めに赤い光が差し込みます。
濃厚な大気。ゆったり流れる夏鳥達の声と時間。
2006年6月なかごろ記


◆黙るカエル
目指せマイナス6%!…といっても、京都議定書がらみじゃなくて自分の体のことです。
骨格は細くて華奢なのですが、お腹だけはメタボリックな気配もあるので、夏山トレーニングも兼ねて週2,3回、夜に30分ほど走っています。

途中で倒れても誰かが助けてくれることを期待して、車の往来がそれなりにある大きな通りの歩道を走ることにしていますが、通りに出るまでは自宅周辺に少しだけ残る田圃の脇を通ります。

水が入った田圃から盛大にカエル(この辺りにいるのはおそらくトウキョウダルマガエル)の声が聞こえる季節です。
田圃は昔に比べると随分減ってしまって、睡眠の妨げになるほど鳴いていた当時の面影はありませんが、それでもそこそこの声量。

私がとことこ走っていくと、足音を感じた彼らがおしゃべりをやめるのがわかります。遠くのカエルは黙りませんので、気まずい沈黙が走る私の周辺にまとわりつく感じです。
足元から暗い田圃に波紋が広がっていくのが見える気がします。

カエルのおしゃべりに混じって、空からは時折夜鴉の声が落ちてきます。
2006年6月はじめ記


◆やっぱり山が好き
アカショウビン情報にも未練はあったのですが、一度も山登りに行けなかった5月の反動です。

緑の美しい山道に足を踏み入れると、オオルリ、キビタキ、コルリ、ホトトギス、ツツドリ、メボソムシクイ…夏鳥たちがかわるがわる登場します。
姿を見ることはあまりありませんが、それでも時々立ち止まって梢を見上げたりはしてみるのです。

一歩一歩高度を稼ぐとき、足下の花の姿に気づきます。
今回はスミレが豊富でした。スミレの同定はほとんどできませんが、そこに花があるだけで乱れた呼吸も心なしか落ち着く気がします(ほんとか?)。

山登りを始めたばかりの20代後半から30代前半は、展望のきかない樹林帯の登りはあまり好きではありませんでした。
もともと鳥見から入った山歩きで、危険や困難を山に求めていたわけではないのですが、何故か山となると鳥の声や美しい花に心をとめることなく、ひたすら上を目指して歩いてました。
何でこんな苦しい思いをしているんだろうと考えることさえありましたが、たどり着いた頂上での爽快感がそんな気持ちに勝っていたので、また山に登ろうという気にはなっていたのです。

でもここ10年、そんな達成感や爽快感のない山歩きにも価値を感じるようになりました。
展望のきかない地味な里山を好んで歩くようにもなりました。

稜線に飛び出てからの展望や吹く風にも、これまでのように魅力を感じますから、以前より守備範囲が広がったということなんでしょう。

そんなことを考えながらこの山の稜線に出ました。低い木々が芽吹き始めたばかりの頂上付近は、ウグイスとルリビタキが囀る別天地でした。

いつまでも周囲の山々を眺め鳥の声を聞いていたかったのですが、最後の下山者にならないように頃合いを見て歩き始めます。
久々の山に疲れて帰りは長く感じました。
沢の音が近づいてくると、登り始めに囀っていたオオルリの声が再び聞こえ、林道に停めてある車の屋根が見えました。
2006年6月はじめ記


◆通勤キジバト
へこへこへこと熱烈求愛中でした。同じオトコノコとしては、頑張れーというか、しっかりしろーというか。
2006年6月はじめ記


◆通勤カッコウ
電線にたたずむ姿を発見。フロントガラス越しにお腹を見上げながら通過しました。飛んでいるのも止まっている姿も結構カッコウイイ…。すみませんおやじなので(汗)。
2006年6月はじめ記


◆通勤コムク
信号が変わっても進まない車線にややうんざりしながら窓を開けると、街路樹にコムクドリがいるのを見つけました。朝は苦手ですし渋滞も嫌いですけど、こんな日はちょっといい気分。
2006年6月はじめ記


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