過去の野外手帳 〜2004年11月
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◆林道の先
下↓に書いた家から近い山のひとつに、ずいぶん前に林道が通ったことは知っていましたが、入口付近に車を停めて山に入ったり横切ったりするだけで、奥まで入ったことはありませんでした。

車で走ってみて、不燃ごみの埋め立て処分場があることを初めて知りました。林道ですれ違うのはごみ満載のトラックばかり。林道の建設は、埋め立て処分場へのアクセスが目的だったのではないのかと思うほど、頻繁にトラックに会いました。

身近なところでごみ問題と遭遇して、いろいろ考えてしまいました。ごみを減らすことも里山を守ることなのですね。
2004年11月おわり記


◆小さな幸せ

田中知事がダム中止を決めた川が長野市にあるのですが、その扇状地に住んでいます。家のすぐ近くに山はありませんが、登山口まで車で10分ほどの山がいくつかあります。
いずれも数十分から3時間程度で歩けるコース。1000mに満たない山ばかりですが、里山好きには幸せな環境です。

この日は、山頂往復40分の小さな小さな里山へ。ちょっと空いた時間を見つけ、鮮やかな冬鳥の姿を求めて出かけてきました。
左:登山口ゲート、左中:落葉松林、右中:途中までは林道歩き、右:山頂はガスの中。
2004年11月おわり記


◆週末の散歩
よく晴れていましたが、昼までこたつでごろごろ。夕方、ようやく出歩く元気が出て、散歩に出発しました。

小学生のころ、毎日通った通学路を歩いてみました。子どもの足で40分ほどかかった道です。
1000人を超える大きな小学校だったため、25年ほど前、自宅近くに学校が新しくできました。
息子たちは、5分で着くその学校に通っているので、この道を歩きません。

見覚えのある樹、壁。古くから家が建てこんだ狭い路地。風景は驚くほど変わっていませんでした。 そのころは、まだ川にはエビがいて、帰り道に採ったりしました。 この家は山羊を飼っていたっけとか、思い出しました。

えっと、ここからがサイト的には本題です。ツグミも普通に見られるようになりました。
2004年11月おわり記


◆よくある勘違い
出勤中、車の窓からプテラノドンの白化個体が飛んでいるのを見ました。でもよく見たらダイサギでした。
2004年11月おわり記



◆ルリビタキ鳴く山道で
1:25000の地形図に道はありませんが、頂に通じる道があることがとても素敵に感じられます。地図にもガイドブックにも載らずとも、この山道はずっと歩かれてきたのです(もっとも私がこの山道を知ったのはある本からなんですが)。

ところどころ道が不明瞭になり、等高線と照らし合わせながら歩きましたが、それほど難しくなく、1時間半で山頂にたどり着きました。
もっとも帰りはルートを外して作業道に入り込み、予想外の場所に降りてしまって反省しました。

季節外れのモミジが咲いていました。11月の前半はやたら暖かでしたので、惑わされたのでしょう。
この日、向かいに見える頂は霧氷で白く輝いていました。冬がやってきます。
2004年11月なかごろ記


◆11月標高1000m
登山口を探し当てるのに山間の集落の細い道を行ったり来たり、30分の迷い道。車を林道の脇にねじ込み、ようやく出発。

赤いテープを頼りに高度を稼ぎます。
低い太陽は山を斜めに照らしています。影が長く伸びます。まるで夕方の風景のようでしたが、腹時計はまだ昼前であることを告げていました。

2時間かけて山頂に着きました。腰を下ろすと寒さが押し寄せてきます。
足下に1匹のバッタがいました。いっしょに静かに往く秋を見送りました。
2004年11月なかごろ記


◆鳥見の仕方
仕事中、路地を歩いていたらジョウビタキの声が聞こえてきました。
歩くのを止めてあたりを見回し、姿を探します。オスが電線にとまっていました。手をかざしてその姿を眺めます。

ただ、住宅街で立ち止まり、きょろきょろしたり上を見てニヤニヤしたりしているのは、かなり不自然な行動ですので、気をつけなければなりません。

住宅街での鳥見は人目に配慮する必要があります。もし手ぶらなら、カキの実を数えるフリや日食の観測をするフリをして、不信の目をやりすごすことができますが、双眼鏡を持っていれば不審者呼ばわりです。望遠デジカメ持っていたら通報されるかもしれません。デジスコ抱えていたら職質覚悟です。
怪しげな皆さん、気をつけてください。
2004年11月なかごろ記


◆タヌキ(伝聞)
我が家で3度目のタヌキ目撃です(またも2頭だったそうです)。
この日は2回現れました(またもウンチをしていったそうです)。
大量ウンチに怒った父が追い払いました(蓋付き側溝に逃げ込んだそうです)。

これまで見られなかったケモノが、頻繁に現れるようになったのは、何かが変わったからなのだと思います。ちょっと気になっています。
2004年11月なかごろ記


◆夜のツグミ
カミさんから「明日のパン買ってきて」とメールが来たので、24時間営業のスーパーに寄りました。駐車場を歩いていると、夜空から懐かしいツグミの声が落ちてきました。今季初めてです。

ちょっと嬉しくなって、食パンだけを買うつもりが、コーヒー、発泡酒、ヤキトリも買って帰りました(いわゆる無駄遣い)。
ツグミには会えましたが、いまだに新紙幣に会えません。
2004年11月なかごろ記


◆ルリビ落鳥
亜高山帯から低地への旅の途中。どこまで行くつもりだったのか、なんて考えました。
渡りって、つい甘ったるい感傷でとらえがちですけど、厳しい旅であることを改めて思います。

脇のオレンジ、その下は濃い灰色の羽毛でした。白い羽毛の先がオレンジだと、なんとなく思っていたので意外に感じました。
もうはばたかない翼をそっと広げ、太陽に透かしてみました。鳥という生き物の、構造の精緻さに感嘆します。
2004年11月はじめ記


◆自分を信じたい
最近の野外手帳はキノコの話ばっかりで、サイト名も「茸と胞子の絵葉書」、「キノコには文左衛門」、「キノコソナタ」などに改題したほうがいいのかもしれません。何はともあれ、見事なベニテング発見です。

図鑑の記載は「毒」です。 山で会った地元のじいちゃんは、「猛毒だよー死んじゃうよー」って言ってました。
でも、毒抜きをして食べる地方あり(長野県東信)、さほど毒が強くないという噂があり、それどころかかなり美味いという話もあります。1本ぐらいは平気だとか。

食べてみたい、食べられる、たぶん大丈夫だよという気持ちが、私の中にあることを否定できません。こうなってくると、結局何を信じ、何を信じないのかということです。食べるも食べないも、それは私の人生です。
これまでの人生を振り返り、こういう時の自分を信じてよかったことは一つもないことに気付いて、やはり食べないことにしました。
2004年11月はじめ記


◆魅惑的集合体
として、
写真倉庫038にも別カットを同時アップしてます。それほど魅力的な被写体だったということで、重複ご勘弁を。
あまりに見事な色、形、数、森の中で歓声を上げてしまいました。

たぶんキノコだとは思うんですが、名前がわかりません。 書店で数種類のキノコ図鑑を数十分に渡って立ち読みしてみたんですが、該当者なし。

名前はわかりませんでしたが、こんな美しい造形があるってことだけで、 ものすごく楽しく愉快な気持ちになります。自然は素晴らしいです。

これを書きながら、キノコじゃなくてムシかもって気もしてきました。 まだ知られていない新種の巨大たまごかもしれません。オオモモカメムシって感じでしょうか。
いや、もしかしたらこれはムシそのもの。特殊な越冬体形を、私はとらえてしまったのかもしれません。 寒さを防ぐために体を丸め、密集しているのでありますね。やはり自然は素晴らしいです。
2004年11月はじめ記


◆秋の小径
北アルプスを遠望する山頂で出会った人。

いっしょに山を下りました。私はスノーマシンの技術者だったのです、と話を始めました。
「スノーマシンの開発で、村おこしに貢献したという自負はあるんですが、 同時に大規模な開発を助けてしまったのではないかという自責の念もあるんです。」

滑る足下に気をつかいながら素敵な色の小径を行きます。別れはまもなくやってきました。
「私はこっちです。」
「そうですか、またいつか。」
「お気をつけて。」
2004年11月はじめ記


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