過去の野外手帳 〜2003年9月
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◆今夜はキノコのお味噌汁
家族でハイキング。小さな里山、ウチだけかなと思いきや、新潟からという10人ほどのグループはじめ、結構多くの人が登っていて驚きました。
純粋にハイキングを楽しむつもりで来たのですが、途中、ジコボウ(ハナイグチ)を見つけてからは、一気に気持がキノコ狩りモードに切り替わってしまい、全員で目を凝らしながら歩きました。

子どもの目っていうのは、大人よりはるかに感度がよくて、キノコ以外にも実にいろいろなものを見つけながらの山歩き。ジコボウも、家族で味噌汁を楽しむには十分な量が採れて、満足して下山しました。
いつもは一人で山歩きなのですが、やっぱり家族で歩くのはいいものです。
2003年9月おわり記


◆毒キノコ
この時期といえばやはり気になるキノコ。でも、わかるのは地元名ジコボウ(ハナイグチなど)だけで、後は手が出せません。この間山で見つけたキノコは、キノコに詳しい人に教えてもらったウラベニホテイシメジだと思うんですが、クサウラベニタケとの区別に自信がなくて、やっぱりやめておきました。

キノコの本って見ているとあきないです。色形もなんですが、毒によって現れる症状の記述が…。ドクササゴなんて、食後数日してから、手足の先が焼け火箸でさされるような激痛地獄が1ヶ月以上続く、って書いてあるんです。おそろしい、おそろしい。
これまでどのくらいの犠牲を払って、食べられるキノコが確定してきたのでしょう。下にあげた本のタイトルには、その尊い歴史が刻まれているような気がしました。
2003年9月おわり記 (参考文献 『コース別キノコ狩り必勝法』 農文協)


◆素敵な道
あまり人が歩かないせいか、草に覆われはじめた登山道。なんだか踏むのをためらうくらいの、柔らかい表情の道でした。
足はぐっしょり露に濡れましたけれど、やさしい気持ちになれる道でした。
ただ、クモの巣がひどくてちょっと閉口しました。別に実害はないのですが、顔にべったり付いたりするとなんとも不快で、ああああって感じになります。
2003年9月おわり記


◆空を眺めていた午後
Fatmanさんのタカ渡り調査に乱入を思い立ちました。

相変わらずの寝坊で、家を出たのが10時半。午前中は結構飛んだそうですが、私が調査地点に着くや否やさっぱり飛ばなくなってしまい、日頃の行いの悪さと遅寝遅起きとを悔やんだのでした。

でも、改めて思う渡りの不思議さ。感じるスケールの大きさ。
一点を目指すかのように音もなく滑空していくタカの姿には、心うたれました。

タカには恵まれませんでしたが、白馬から槍までの北アルプスの雄大な屏風と美しい秋空を楽しみ、なによりもFatmanさんに初めてお会いして、充実した一日になりました。
2003年9月おわり記


◆防鳥網
息子たちと近所のあぜ道を散歩していたら、水田の網にかかって死んでいるモズを見つけました。眼の様子や体の固さから、落鳥して間もない個体だと思います。
何年か前にも、ほぼ同じ場所で網に絡まったモズを見つけたことがあります。その時の彼はまだ生きていて、無事助けることができたのですが(嘴で思いっきり噛まれました)。

死骸を網から外すのには苦労しました。もがけばもがくほど、体が網に絡まっていった様子を想像してしまいました。
せっかくの機会なので、息子たちに耳の場所や尾脂腺の様子を見せたりしました。

家に戻る途中、別のモズが近くで鳴いていました。網にはかかってくれるなよと思いながら、その側を通り過ぎました。
防鳥網、鳥にとってはなかなか見えにくいものなんでしょうか。
2003年9月なかごろ記


◆近しい関係
アブが警戒心なく近くまでやってきたと思ったら(下参照)、トンボまでずいぶん近くでご対面。カメラを近づけても逃げません。広角マクロで遠近感のあるトンボになりました。
アブといい、トンボといい、この警戒心のなさ。まさか顔が虫に似てきたとか。
でも、動物写真家って、対象としている生物にどことなく雰囲気が似ているっていう傾向がちょっとだけあるように思います。
2003年9月なかごろ記


◆オレは逃げない
山道で休んでいると、どこからともなくやってきて、ひたすらザックの生地をなめている虫一匹。アブなのかハエなのか、よくわかりませんが、結構大柄です。よく見ると、つんつんと生えた毛などなかなか見事。

ぴたぴたとザックを味わい続ける彼に、レンズが当たるほどカメラを近づけても全く逃げないので(左)、空をバックにポーズを取ってもらいました(右)。そんなことでは逃げませんよっという虫の息、いや虫の意気を感じました。よほどザックは魅惑的な味がしたのでしょう。

何がどうにおうのかわかりませんが、何か来たぞとかぎつけて、こうやって目ざとくやってくる能力をたくましいなあと思います。

ところで、一応「魅惑的なザックの味」についても考察しておきます。特に背中部分には汗が白く粉を吹いていますので、塩味たっぷりだったことは確かです。もちろん、実際になめて確かめたわけではありません。
2003年9月はじめ記
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