荷物整理
小さな双眼鏡
山歩きに持ち出せる軽さ。落としたりぶつけたりしても後悔しない値段。鳥見にもまあまあ使える視界。そんなコンパクト双眼鏡がずっとほしいと思っていました。
弟が使っていたニコンの7×21があるのですが、もう20年近く前の製品。光軸ずれがひどく、プリズムを覆う外装カバーがぱかぱか開いてしまう有様で、代替機を探していたのです。
それと、5月には戸隠に鳥見に行くことが家族行事として定着しているのですが、1台の双眼鏡を貸し借りしながらの鳥見だったので、せめてもう1台あればもっと楽しめるよなと毎年思っていました。
でもそこは優柔不断な私のこと。行動範囲のカメラ店やホームセンターには、ちょっとこれでは…というものしか並んでいないし、どうせ買うなら実物を手にとって確かめてからにしたいということを何となく言い訳にしていました。
4月に長男が中学に入学し、部活中心の忙しい生活を始めました。1年生なので今年は一緒に戸隠に行けそうですが、来年は練習や合宿でそんな時間は生み出せないだろうことにようやく気づきました。
今年こそは息子に双眼鏡を持たせて一緒に鳥見をしたいと思いました。
どこかで何となく評判がよかったような気がするペンタックスの8×21(イラスト)とキャノンの7×17の2台をネットで買いました。両方とも値段は数千円でした。けちけちせず、もっと早く使うべきお金でした。
この2台を息子達に持たせ、妻は私の双眼鏡、私はスコープを担いで今年の春の戸隠を歩きました。
来年、ゆるやかに変わりつつある家族の形はどんなふうになっているのでしょう。
ペンタックス タンクロー8×21UCF Q/2006年購入/2006年6月記