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背表紙をみるたびに

野外識別図鑑ヨーロッパ版

出かけた先で、正体不明の野鳥に出会うと、今の鳥は一体誰だったのでしょう…と、気になってしまうのは、鳥見を趣味とするものにとっての必然です。ましてや海外ならなおのこと。

なぜ双眼鏡を持ってこなかったのかと悔やみつつ、せめて図鑑だけでもと地元の書店で野外識別用の図鑑を買い求めたのでした。
日本より鳥と人間の距離が比較的近かったので、その図鑑があっただけでもまあまあ役に立ちました。

ある湖にたくさんカモメがいました。双眼鏡なしでも十分識別できる距離にいて、図鑑によれば"BLACK-HEADED GULL"。直訳すれば頭黒(ズグロ)カモメ。

頭の黒いカモメ

まだこの頃は見たことがない種だったので、ヨーロッパにズグロカメモっていたっけ?と思いつつ、ラッキーだったかなと思って帰ってきたのですが、その「あたま黒いカモメ」を日本の図鑑で調べてみれば、日本名は「ユリカモメ」でした。
結構たくさん写真も撮ってきたのですが、結果は日本でもごくごく普通のカモメ(ちなみに東京都の都の鳥です)。

普段から水辺の鳥を見慣れていなかった上、頭の黒くない冬羽しか見たことがなく、ユリカモメだとは全然気付きませんでした。ちょっとがっかりしてしまいしたが、湖畔に居並ぶ美しい姿は今でも印象に強く残っている風景です。
本棚でこの図鑑の背表紙をみるたびに、あのユリカモメたちを思い出します。

A Field Guide to the BIRDS of Britain and Europe/1992年購入/2003年11月おわり記

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