荷物整理
トランシーバーとケータイ
晴れ渡った初冬の休日。四方の山が美しく見えています。「山歩きしたいしたい」と悶えていましたが(くねっていたのは気持ちだけですから見た目はそんなに変ではなかったはず)、痛めた膝がなかなかよくならず、野遊びも自粛モードのこの頃。
仕方がないので、昨日スーパーでもらってきた携帯電話のカタログをパラパラめくっていました。
山での非常事態に対応できればと、アマチュア無線の4級免許を取って無線機を持ち歩いていましたが、ここ何年かは山道具が入ったプラケースの一番底に沈めたままです。
免許もずいぶん前に失効してしまいました。
救助要請はアマチュア無線本来の業務ではないという後ろめたさがありましたし、この機種は従来に比べて小型軽量ということでしたが、乾電池6本仕様はやはり重くて山に持ち出すには億劫でした。
今はすっかり携帯電話派です。山中では電源は切ったままで、「無事下山しました」とメールする程度の使い方ですけどね。
携帯を使い始めた頃「山でつながるのはドコモ」との評判でしたから、キャリア選びに迷いはありませんでした。今もmovaを使っているのですが、MNPが始まってからauに興味があります。mova停波までまだ数年ありますが新製品はもう出ないようですし、FOMAはきっと山では使えないでしょうから。
movaが壊れたら800MHz帯が使えるauに変更するのが、やっぱり山的には正解のようです。auだったらやっぱりW42CA。でも普段づかいには重そう。
あれ?FOMAプラスエリアってのがあるみたい。これは800MHz帯だし山でもつながるのかな。ネットで調べてみるか。えーと…。
そんなことをしているうちに、部活の息子とその友達を迎えに行く時間になってしまいました。「北長野通り」を南西に走行中、オレンジに染まった空にくっきりと槍の穂先が見えました。以前もこんな記事を書きました。
槍が見えるとどうにも嬉しくなってしまうタチです。夏は常念乗越にドコモの基地局が開設されて、槍ヶ岳でも携帯電話は問題なく使えるようです。
でもそんな便利さを甘受することは、山に登るという行為と相容れないような気がします。携帯がつながることは、日常を山に持ち込むことですしね。
長々書いてきましたが、そうだとすると、movaの次はやっぱりつながらないFOMAでいいのかな。
スタンダードC550(144・430MHz FMハンディトランシーバー)/1993年購入/2006年11月記