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飛行機雲の彩雲は珍しいか

2025年8月24日記

彩雲が出そうだなという雲が出ているときは、時々太陽に手をかざして空を見上げています。そうやって見ていると、古来より吉兆とされ、よいことの前触れとされていた彩雲ですが、それほど珍しくないことがわかります。

でもこれはちょっと珍しいと思うのです。飛行機雲の彩雲です。自宅のベランダから撮影しました。

飛行機雲の彩雲

撮影したのは2025年8月17日です。

肉眼でも飛行機雲が色づいていることがわかりました。上の写真をもう少しトリミングした写真が下です。

飛行機雲の彩雲(拡大)

色づいていることがはっきりわかります。

飛行機雲が彩雲になったというニュースを見たことがあります。検索してみるといくつかヒットします。環水平アークが出るとニュースになることがあるので、おそらくそれと同じくらいの珍しさということでしょう。

彩雲が見える原理を調べてみました。

----------以下引用
「彩雲」は、太陽の光が小さな水の粒を回り込んで進む(回折)ことで発生します。波長が長い赤い光は波長の短い青い光より大きな角度で雲の粒を回り込むため、光の色によって進行方向が変わり、色が分かれて見えるようになります。また、光の回り込み方は雲の粒の大きさにより異なるため、雲の粒の大きさによって雲の色が違って見えます。
----------引用ここまで:tenki.jp/虹色に色づく雲「彩雲」 いつどんな時に見られる?彩雲を見つけやすい条件とは より(2025年5月1日)

ではなぜ、飛行機雲は彩雲になりにくいのでしょう。

----------以下AIによる回答の引用
飛行機雲が彩雲になるには、航空機が通過した飛行機雲が、太陽光を回折させる水滴(過冷却水滴)でできており、さらにその水滴の大きさが光の波長と同じくらいで、かつ空がとても湿っている必要があります。通常、飛行機雲は氷晶でできているため彩雲にはなりませんが、この湿度の高い環境下では、水滴でできた飛行機雲が彩雲となるのです。
----------引用ここまで

「航空機が通過した飛行機雲」という表現がよくわかりません。AIがんばれ。

ただ、飛行機がとても湿った空気の中を飛ぶという条件がまず必要で、加えて光の回折に適した大きさの水滴の飛行機雲が発生しなくてはならないということはわかりました。

これがどのくらい珍しいのかは不明ですが、発生条件がある程度限られることは確かです。そしてもちろん、太陽も彩雲が見えるところに位置する必要もあります。

こう考えると、普通の彩雲よりはやっぱり珍しいと言えるでしょう。

彩雲が吉兆なのならば、飛行機雲の彩雲は大吉兆といってもいいのかなと思います。

では、この彩雲を見た8月17日から今日8月24日までの間に、いいことがあったかというと特にありません。逆に財布を一時紛失してクレジットカードを停止しなければならない騒ぎになり、でも財布は家の中から見つかったという大変間抜けな事案が発生したことが印象的な1週間でした。

つまり、彩雲は吉兆ではないですし、飛行機雲の彩雲はもちろん大吉兆でもなんでもないということです。

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