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オオオオ

オオオオハシ

小学校の何年生だったか定かではありませんが、家族で東京に行ったことがあります。東京のどこに行ったのかよく覚えていませんが、長野から特急あさまに乗れば着くのは上野駅。上野動物園に行ったことは確かです。

そしてこの(↑)「オオオオハシ」を見たことを覚えています。檻の前で写真を撮ったような気もします。おみやげに動物のカード集を買ってきたのですが、そこにはオオオオハシが載っていて、紙の箱からカードを取りだしてめくる度に大きく鮮やかなくちばしが眼に飛び込んできました。

時は流れ、今度は私が息子たちを連れて東京に行くことになりました。 長野新幹線に乗れば東京駅に着くのですが、向かった先はやはり上野動物園でした。 びっくりしたのは動物のカードが今でも売られていたことです。名前は「カード図鑑」で、当時のものとは違ってねじで止められていましたが、思わず鳥類の巻を買ってしまいました。

目次を見るとオオオオハシがありません。でも「オニオオハシ」という別の名前の同じ種類の鳥の写真は載っていました。オオオオハシじゃなかったの?
調べてみると、「オオオオハシ」は言いにくいので「オニオオハシ」という名前に変わってきたらしいという記述がたくさん見つかりました。でもオオオオハシってそんなに言いにくいでしょうか。漢字に直せば「大大嘴」、大きい大嘴(おおはし)です。

それをひらがなにすれば「おおおおはし」。ただ、ひらがなでは長音を長音符を使わずに母音で表すので、発音は「オーオーハシ」となるはずです。
和名は戦前ひらがなで書かれていたそうです。戦後それをカタカナ表記に変えたので、「おおおおはし」をそのまま「オオオオハシ」にしたのでしょうが、発音は「オーオーハシ」のままでいいはずです。

「大瑠璃(おおるり)」は「オールリ」、「大白鳥(おおはくちょう)」は「オーハクチョー」って発音しません?
「オーオーハシ」って発音はそんなに難しくないって思うんですけど。「大通り(おおどおり)」も「オードーリ」で、特に難しくないじゃないですか。

確かにオニオオハシという方が少しだけ言いやすいと思います。でもくちばしが大きいオオハシ科の中でも、特に大きなくちばしをもつオオハシですからオオオオハシ。これがいいですよ。
オニオオハシというと、隊員から鬼と恐れられている大橋教官というイメージがつい浮かんでしまって困りますから。

グーグルで「オオオオ」を検索してみると、

イヤッホオオオオウッ!!!!
チックショオオオオオオオオオ!
私のハートにゴォォォオオオオルッ!
実際の効果もかなりスグォォォオオオオ
(ノ゜o゜)ノ オオオオォォォォー

などたくさんヒットしますので、この「オオオオ」はネット時代にふさわしい表記であることが分かります。
私は「オオオオハシ」の復権を求めてやみません。

◆以下「カード図鑑3『鳥類』」より引用

(編集発行/財団法人東京動物園協会・2003年7月20日第2版第1刷)
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「オニオオハシ」
キツツキ目オオハシ科
すんでいるところ●南アメリカのギアナからパラグアイにかけての地域の、低地の熱帯雨林。
大きさ●くちばしの先から尾の先端まで約55cm。
食べ物●主に果実や木の実、昆虫などを食べますが、小型のは虫類や両生類、小鳥のヒナなどを食べることもあります。動物園では、バナナ、りんご、パン、パパイヤ、みかんなどのほかに、ゆで卵、ドッグフードなどをあたえています。
特徴●オオハシ科のなかで最も大きな鳥で、巨大で色あざやかなくちばしが目立ちます。このくちばしは、内部が空気を多くふくんだスポンジ状になっていて、大きさのわりには軽いものです。群れでくらし、木の洞(ほら)などを利用して巣をつくります。
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引用ここまで

2008年1月はじめ記

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