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テレコンを買ってくれ

テレコン

まだ自宅が田んぼに囲まれていた頃、我が家でベッドを買う話が持ち上がりました。姉と弟はすんなりベッド購入に至ったものの、私は結局ふとんのままでした。
それはベッド代がテレコンバーター(主レンズの焦点距離を2倍とか1.4倍などに拡大する補助レンズ)に化けてしまったからです。

鳥の写真を撮り始めていたのですが、本当に小さくしか写せなかったのです。すぐに物足りなくなって、テレコンテレコンとお経のように唱えるようになっていました。

子どもたちにベッドをという親の気持ちを理解しないまま、どうせお金を出してくれるなら、ベッドなんかじゃなくてテレコンを買ってくれと、親不孝な要求を通してしまいました。

自分が父親になった今、このことについていろいろ思うわけですが、親としてはあまり面白くない話だっただろうなあと思う次第です。身勝手な息子だったと今更ながら反省。
四半世紀経った今、姉も弟も長野を離れて暮らしていますが、ベッド2台は、マットレスは換えたものの現役です。そして私は、未だにふとんで寝ています。

テレコンですが、手に入れた当初は「これで600ミリ!」と浮き立ったものの、やはりf値の二段落ちは厳しくて、シャッタースピード稼げずピント合わせも難しく、なかなか使いこなすことはできませんでした。
やっぱり素直にベッドを買ってもらった方が、人として正しい道だったのでしょう。

ニコン・テレコンバーターTC-200(望遠系に対応するのはTC-300という機種でしたが、ちょっと高すぎました)/1981年購入/2005年6月記

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