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「尻皮」考

まだ20代の頃、空木に登りました。一緒に登った山慣れている先輩が、腰から動物の毛皮を下げているのを見て「?」と思って聞いてみると、「尻皮」だと教えてもらいました。休憩するときに、地面が濡れていても雪が積もっていても座ることができ、保温性もあるということでした。

今も昔も使っている人を見かけることはほとんどないのですけど、検索してみると「尻皮」は売っていました。タヌキやアライグマの皮でできたものは1万円台。クマを使ったものは2万円以上でした。その時の先輩の尻皮はなんの皮だったのか、今となってはわかりません。

愛用している方のブログを見てみると「あったかくて具合いいよ-」ということなんですが、山用品で1万円出すのなら、もっと機能的な商品がほしいところです。

毛皮ではなく、「ポリエステル100%・簡単に水洗いできます」とうたうフェイクファーの商品もありました。これは5000円弱。ただ、水洗い可ということは防水性がなさそうです。それでは尻皮を使う意味が半減してしまう気がします。

シレックスシットマット

一応「山座布団(シットマット)」を持ってます。重さ35g。折りたたんで小さくなります。水を吸わないポリウレタンを成形してあるので、故障なし・保温性ありの優れものです。しかも値段も数百円。

でも、条件の悪いときは登らないし、地面が湿っている程度ならザックの上に座ってしまうので、使ったことはあまりありません。ただ、素材的には優秀なので、尻皮を現代にアレンジするのであれば、フェイクファーなんて使わないで、こういう素材で作れば機能的だと思います。

ヒップガードとはいっても、これをぶらぶら腰からぶら下げるのではファッション性に欠けます(尻皮がかっこいいとも思いませんが)。
ザックの下にぶら下げる手もありますけど、休憩時のザックの置き方の自由度がなくなります。

ペラペラの形状がおしゃれじゃないとすれば、最近増えているらしい「山ガール」御用達の?「山スカート」風にアレンジすれば案外いけるかもしれません。

などと無責任なことを書いていたら、もう売っていました。山用品ではなく釣り用品です。

「ヒップガード」というそうです。素材はネオプレイン。濡れた場所でもどこでも座れるということで、まさに釣り向きですね。山スカートと同じように、腰回りにまくエプロンタイプのものもありました。値段は2000円台から1万円以上のものまで、様々でした。

一般的なタイプを山で使うとイラストのようになるはずです。シットハーネスにも似て、悪くないかもしれない…いや、やっぱり要らないですね。^^;

シレックスシットマット/購入年不明/2013年1月記

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