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あの頃の俺達

鳥を見る魅力をカジュアルに明るく描いた「岩本流野鳥観察手帳」は、私の鳥見に大きな影響を与えました。

どうやってこの本に出会ったのか、すっかり忘れてしまいましたが、中3の時に読んでいたことは確かです。なぜか、鳥見を趣味とする友が同じ学年にいたので(クラスは違いましたが)、彼らの影響だったのかもしれません。

岩本流野鳥観察手帳

3人連れだって、山に川に探鳥会に出没していました。「足」は自転車しかなかったので行動範囲は限られましたが、中2の夏休みには泊まりで軽井沢へ、中3の春休みは夜行で瓢湖へ。田舎の中学生にしては、ちょっとした冒険でした。

別々の進路に進みました。連絡を取り合い、高校1年時には河北潟・片野鴨池に遠征しました。
でも、私は学年が進むにつれて、だんだんと鳥見から気持ちが離れていきました。高校を出て数年は、日々の暮らしの中で鳥に会うだけでした。

就職してから鳥見を復活させた私は、久しぶりに友に会いました。今度は北海道遠征だ-!と飲んだくれたり、一度はいっしょに鳥見に行ったりしたものの、やはりお互い忙しく、住まいも遠く離れて。
なかなかうまくいかないものです。もう長いこと会っていないと、これを書きながら改めて思います。

私は、一人でぼんやり鳥見を続けています。本棚の高いところに積んであるこの本、時折手を伸ばしてパラパラめくると、黄ばんだページからあの頃の匂いがします。

岩本流野鳥観察手帳・岩本久則著・山と渓谷社/1979年購入/2004年9月おわり記

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