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ニコンの思い出

FE オリンパスのOM2、キヤノンのAE-1Pを持った友人と一緒に歩いた日々を、右のイラストを描きながら懐かしく思い出しました。一人は一昨年亡くなり、もう一人は遠く離れて年賀状だけが行ったり来たりしています。

初めて買った一眼レフはニコンFE。300mmをつけ、鳥を求めて野山徘徊していました。出来るだけ速いシャッターを切りたいということで絞り優先AEの機種にこだわったくせに、「やっぱりフィルムはコダックだよね」などとわかったようなふりして、感度64のコダクロームKRで手持ち撮影ですから無理がありました(結局ASA200のエクタクロームEDを使うことが多くなりました)。
そのうちテレコンバーターを買ったりして悪あがきを続けましたが、まともに撮れるはずもなく、野鳥撮影に自己矛盾も感じて、実家を離れる頃にはほとんどカメラを手にしなくなっていました。

それでも鳥を撮りたいという気持ちはくすぶっていて、このカメラとレンズを再び持ち出すようになったのは、社会人になってからです。 積極的に鳥を撮ろうという気持ちはもうありませんでしたが、チャンスがあればレンズを向けました。

このカメラで最後に鳥を撮ったのは、1992年1月4日。結婚前、妻の実家に行った時です。庭にトラツグミが来ていたのです。警戒心があまりない個体で、窓をそーっと開けてのぞいても逃げませんでした。FEと300mmをなぜかそんなところまで持ってきていた私は、窓からレンズの先を出してトラツグミの姿をファインダーにとらえました。

電子シャッターの調子が悪くなって、今はメカニカルの1/90とバルブしか動きません。それにもうフィルムには戻れないなあとは思うのですが、10代から20代の思い出がよみがえるこのカメラを処分する気にはなれないのです。

ニコンFE/1980年購入・ニッコールAi300mmf4.5/1981年購入/2007年1月記

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