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鳥の名がつく山(長野の山編)

鳥の名前の山はどのくらいあるのか。
「鳥と山の絵葉書」というサイト名からして避けて通れないテーマのような気がしますけど、まあどうでもいいことでもあります。 もちろん実用的な価値はゼロです。自己満足とはまさにこういうことです。

効率よく鳥の名をつく山を探すなら、こんなすばらしいサイトがあるので、利用したほうが賢明なんですが、地図を見て等高線が描き出す凸凹状況を楽しみ、ガイドブックを読んで自分の山歩きを振り返ったり、まだ見ぬ風景に思いをはせたりしながら地道に探してみました。
とりあえず長野の鳥山をアップです。南北中央アルプスの「鳥山」は別にアップする予定です。

長野の山

○鳥甲山(2038m)

鳥甲山

長野県の秘境、秋山郷から登る山。剃刀岩がちょっと怖くて(きっとそれほどのことはないんでしょうが)、やめておこうと思って幾星霜。写真は苗場からのトリカブト。

○烏帽子岳(2230m)

岩菅山から稜線を北にたどり、裏岩菅を越えた向こう側。 「烏帽子」なので純粋には鳥じゃないのですけど、「烏帽子」がつく山はたくさんありますので出来るだけ探してみました。 烏帽子は貴族だけのものかと思っていたら、奈良時代から結髪が一般的になるつれて、庶民にも広まったものなんだそうです。生活に密着した名前ということです。烏帽子岩も含めると山に限らず全国に相当ありそうです。

○御巣鷹山(2046m)

黒姫山の山頂ドーム、小黒姫のこと。最高点は外輪山ですし道もないので、見たことはあっても登ったことのある人はかなり少ないでしょう。もちろん私も登ったことありません。残雪期なら登れるでしょうか。写真は外輪山から降りて、火口原からの小黒姫。

○雁田山(759m)

雁田山

山麓は小布施町。採石場が痛々しいですが、山道の雰囲気はいいし周遊コースが取れるし、ちょっとした岩場もあるなど変化に富んでいて、個人的にお気に入りの小さな里山です。息子達が小さい頃の通称は「メジロのお山」でした。

○鷹狩山(1166m)

大町市の東。後立山連峰の展望台として有名。車で頂上まで行けます。昔は松本藩の御鷹山で、鳥屋番が鷹狩用の幼鳥を松本城下の鷹匠に献上するきまりがあったのだそうです。

○南鷹狩山(1147m)

上の鷹狩山の南にありました(そのまんまです)。

○御鷹山(1623m)

上田地域と松本地域の境にある山。尾根筋は青木村の名山、十観山に続きます。

○鳩ガ峯(1319m)

鏡台山から大峰山、上田太郎山へと居並ぶ山々の1つ。

○烏帽子岳(2066m)

烏帽子岳

浅間の近く。里山と言ってしまうには標高が高すぎですけど、車でかなり登ってしまうのでお手軽です。私はいつも湯の丸とセットで登っています。麓からは、この山のてっぺんだけ白くなっている眺めが美しいと思います。

○鳥羽山(844m)

上田丸子から美ヶ原に入っていく脇にある山。近くに鳥屋という集落もあります。

○鷲ガ峰(1798m)

霧ヶ峰のかわいい丘(^^)。霧ヶ峰は混雑するので最近は足を踏み入れていませんが、今度行くなら車を手前で停めて、歩いて入山してみたいです。ここからは八島ヶ原湿原を一望できます。

○ハト峰(1971m)

朝日村から登るそうですが、道が不明瞭で難しいらしい。鉢盛山から北東に延びる稜線上の山。

○烏帽子岳(1952m)

上のハト峰近く。安曇野と木曽との境です。このあたりの1:25000地形図は見事に等高線しか書いてありません。

○鳥捕山(1271m)

わかりやすい名前だと思いました。木曽は倉本駅の西にある山です。

○鳥小屋沢ノ頭(1683m)

南木曾と飯田の境。鳥の捕獲が盛んだった時代を今に残す山名の多いこと多いこと。

○鶴ヶ峰(1277m)

伊那谷から北上する時に、諏訪への道と松本への道を分ける山。ちょうどこのあたりが日本の中心点らしいです。

○高烏谷山(1331m)

「たかずや」と読む伊那の山です。伊那に住んでいた頃、この山に山菜採りに連れて行ってもらって、初めてコシアブラの味を知りました。

○鷹巣山(1444m)

飯田市。風越山から北の稜線上にあります。風越峡上流の山ということになります。

○高鳥屋山(1160m)

飯田市の風越山に登る途中のピーク。呼び名は「たかとうや」または「たかどや」。

○高鳥屋山(1398m)

上と同名の山でしかも同じ飯田。こちらは「たかどや」。場所は昼神温泉の近くです。登山口は鳥打峠。

○高鳥屋山(890m)

またまた同名の山。これも飯田近くの豊丘村。鳥を捕るのはどこでも盛んだったのですね、きっと。

○下烏帽子山(1496m)

同じく豊丘村の山です。烏帽子は本当にたくさんありますが、「下」がつくのは珍しい。

2007年2月はじめ記

●参考資料・文献(各回共通) 国土地理院 1:25000地形図・1:200000地勢図 昭文社「山と高原地図」(エアリア)シリーズ(1995-2005) 昭文社「スキーマップル関東甲信越東北」(2000) 実業之日本社「ブルーガイドハイカー東京付近の山」(1998) 山と渓谷社「アルペンガイド別冊東京周辺の山」(1994) 山と渓谷社「マイカー登山ベストコース名古屋周辺」(1999) 山と渓谷社「山渓カラー名鑑日本の山1000」(1992) 山と渓谷社「別冊山と渓谷マイカー登山便利マップ日本アルプスと長野周辺」(2000) 山と渓谷社「別冊山と渓谷マイカー登山便利マップ関東と周辺の山」(2001) 山と渓谷社「別冊山と渓谷アルプス&信州周辺の名山」(2006) 山と渓谷社「分県登山ガイド長野県の山」(1998) 読売新聞前橋支局編「上州山歩」(1997) 信濃毎日新聞社「信州の里山を歩く東北信編」(1996) 信濃毎日新聞社「信州の里山を歩く中南信編」(1999) 信濃毎日新聞社「信州魅力の山と湯」丸山晴弘著(2000) 章文館「長野県北信・東信日帰りの山」伊部高夫著(2002) 章文館「長野県中信・南信日帰りの山」伊部高夫著(2006) ケイシイシイ「山たび湯たび」丸山晴弘著(1992) ケイシイシイ「山旅湯旅ふたたび」丸山晴弘著(1997)

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