鳥の記憶 インデックス



通学路のジョウビタキ
中学へ通う道すがら、時々掃き掃除をしているおばさんがいて、会えば「おはようございます」と挨拶をしていました。その家の犬が当時飼っていた黒柴系の雑種と似ていて、なんとなく親近感を持っていたからだと思います。
ある日、そのおばさんから「いつも挨拶をしてよい子ね」というようなことを言わました。その言葉は私の中に何とも説明しがたいマイナスの感情を引き起こしました。そんなふうに見られていたのかと思いました。次の日から、私はおばさんに挨拶をするのをやめました。
その家の近くは、よくジョウビタキを見かける場所でもありました。ジョウビタキの声を聞くと、その時の青くさい感情(今でもうまく説明できないですけど)を時々思い出します。
ボールペン・水彩・水彩紙 2003年/2006年3月記

ジョウビタキ/人家近くにもやってきて、なわばりをつくって冬を越します。ぷるぷるした動作がかわいい全長14cmの小鳥。

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